先週から、海藻漂着が

ひどいことになっているという記事が

いっぱい出ていました。

 

私がいつもチェックしているのは

Facebookのこちらのアカウント

 

 

 

カンクン、プラヤデルカルメン、

トゥルム、ホルボッシュ、コスメル、イスラムヘーレスなどの

海藻漂着状況を知らせてくれます。

 

 

赤の海岸線は、海藻漂着が多く、

青になるとは海藻漂着なし。

だいぶ真っ赤っかになってますよね。

 

そしたら、3月25日の夜ぐらいに

寒冷前線がきて

一気に冷え込んだんです。

 

寒冷前線みたいなのが来ると

海流が変わるみたいで

一気に海藻が他に運ばれていきます。

 

そして3月26日には、

こんな感じに・・・

トゥルム近辺が

ブルーになったわけじゃないですが

黄色になるだけでも随分違います。

 

というわけで、久しぶりに

遺跡に行ってきました!

 

風は強いですが、とてもいいお天気!

こちらは、遺跡の駐車場から、遺跡の入り口までの900mぐらいの距離を定期的に走っているバスです。

 

もう、チケット販売が終了間際の4時ぐらいだったのに

まだまだ人がいっぱい!!

 

日曜日だったので

私は無料で入りました!

 

トゥルム近辺をドローンで撮影している人多いですけど

遺跡はNGです!

 

遺跡に入るには、城壁を越えないといけないので

こんな階段を登ります。

 

トゥルム遺跡を取り囲む石壁

 

石壁の中に入るには、いくつかの入り口がありますが

こちらは海に最も近い入り口です。

 

壁の中に入る前に海を見ると、

こんな感じ

 

城壁の中に入って、壁を見たところ

すぐ左手にあるのは、セノーテの家と呼ばれる建物です。

 

こちらがセノーテの家

入り口に円柱がありますね。

 

こちらがセノーテの家を傍から見たところ。

斜めになった土地に

作られているのがわかります。

 

この家は、その名の通り

セノーテの周りを囲うように作られた家で

元はこのような形だったようです。

中のセノーテからは人骨が見つかっているらしいです。

 

現在は、残念ながら建物の中には入れません。

 

建物の様式としては、後古典期後期(紀元後1250年〜)のものです。

こんな崖っぷちの海辺にも

セノーテがあるわけです。

 

 

こちらがセノーテの家からみた海。

こんな絶景に建物作った人たち、天才ですね!

 

さらに断崖絶壁に立つ神殿といえば

こちらの、風の神の神殿です。

とっても小さな祠みたいな建物。

 

本当にフォトジェニックな遺跡で

何枚も写真を撮ってしまいます・・・

 

近づいていくと、小さな祠みたいなので

囲まれているのがわかります。

 

こういう小さな祠みたいなのが

集まっているっていえば

前回記事にしたシェルハ遺跡

ジャガーの遺跡群と同じですよね?

 

こんな見晴らしのいい場所につくったのですから

大切な神様やご先祖様を祀っていたのでしょうか・・・

 

小山の上にちょこんと作られた神殿は

とても可愛らしいです。

こちらも、後古典期後期の建築様式です。

 

こちらは風の神の神殿を、亀のビーチを挟んでみたところ

ビーチは海藻漂着がすごいです・・・

 

 

そしてこちらが

トゥルムの主神殿。左側の小さいのが

「逆さに落ちてきた神の神殿」で中央の大きな建物が

「カスティーヨ」です。

 

「逆さに落ちてきた神」については

シェルハ遺跡のところで考察したように

「蜂蜜の神」の応用だったと考えられています。

 

それにしても、どうして海辺の遺跡に

蜂蜜の神が使われたのかが

不思議です・・・

 

こちらがトゥルムに残っている

「逆さに落ちてきた神」の漆喰のモチーフ

ちょっと色も残ってますよね!

 

実は、この「逆さに落ちてきた神」のモチーフは、

古典期から栄えた巨大な都市である「コバCoba」にも出てくるんです。

 

コバは、古典期から続く古い都市で、

ユカタン半島で最も高いピラミッド(ノホーク・ムル)があることでも

知られています。

このピラミッドの頂上部の建物に

「逆さに落ちてきた神」のモチーフが描かれているのです。

 

ピラミッド自体は、古典期に建造されたようなのですが

超上部の建物は、後古典期に付け加えられたらしく

「逆さに落ちてきた神」の漆喰も

その時につけられたと考えられるそうです。

 

というわけで、このモチーフを先に使ったのが

コバだったのか、トゥルムだったのかは謎です・・・。

 

 

***

 

こちらがトゥルムの主神殿カスティーヨを

正面から遠景で捕らえたところ

 

ちょっと近づいたところ

 

カスティーヨを横から見たところ

 

まさに断崖絶壁のところに立ってますよね!

この姿がとてもかっこいいです。

 

今回、カスティーヨと風の神の神殿が

両方見えるスポットに行って

写真を撮りましたが

やっぱり、波打ち際には海藻がいっぱいで

海が茶色くなってしまっていました。

 

手前の海藻を写さなければ、

綺麗なターコイズブルーの海なんですけどね・・・

 

こちらもチートして、波打ち際の茶色いところを写さないようにしてみました。

こうすると、めっちゃ綺麗な海に見えます!笑

 

というわけで、久しぶりの遺跡は

海藻がいっぱいで、ちょっと残念でしたが

相変わらずいいお天気で、風も強くて

気持ちがよかったです!

 

今年は、例年より海藻が多く漂着予定と言われているので

ハリケーンシーズンが終わるまでは

こんな海になりそうです・・・。