ひっつき虫といっても、虫じゃありませんよ

そうです

子どもの頃、原っぱなどで遊んだあと、帰ったら服にたくさんひっついて、
とるのに苦労した覚えはありませんか~

これは、「イノコズチ」の仲間で、「ヒナタイノコズチ」。
よーく見ると、花のようなものも見えますね~

よく、靴下などにいっぱいくっついてきて、大変な目にあった記憶があります

こういった仲間の種子は、熟しても落ちないで、果実の表面に鉤毛などを持っているので、
動物の毛や人間の衣服にひっついて散布されるんです。
こういった種子の散布形式は「動物散布」と呼ばれるんだそうで、
茎の先端などにつけたままの状態を保って、動物が通りかかるのを待ちかまえているんです。
さてさて、話は変わりますが
この時期の帰化植物といえば、
セイタカアワダチソウがあまりにも有名ですが、
最近あちこちで見かけるこの植物も
同じように帰化植物らしいのです

「コセンダングサ」という、キク科の植物です

世界の暖帯から熱帯にかけて広く分布するらしいので、
日本では本州以南、寒い地方ではあまり見かけないかもしれませんね

河原や空き地、荒れ地などにたくさん見られますが、小さくて(花径1cmほど)
花びらがないので、とっても地味~

それでも、
よ~く見ると、カップケーキみたいな形

小さな花の集合体なんですね~

そして、これによく似た、
花びらありバージョン

さっきの、コセンダングサから、花びらが出てくるわけではなく、
変異して生まれた別種で、
「コシロノセンダングサ」(別名 シロバナセンダングサ)というそうです

親戚同士、いとこ同士みたいなものですね

変異で生まれたからか、花びらの付き方が
5枚だったり
6枚だったり
4枚だったり、
ちょっといいかげんです

このいいかげんな感じは親近感が持てます

そして、このセンダングサの仲間も、
花が終わると
だんだん変化して、
こんな、「ひっつき虫」になるんですよ~

このとげとげが、衣服にささり、大切なお洋服がほつれてしまった方も
おられるのではないでしょうか

帰化植物って、どうもあまり好まれることがなく
どちらかというと嫌われ者ですが
この、ひっつき虫もやっぱり、好まれることはなさそうですね~

嫌われ者同士、仲良くやろうぜ~

の図

今日もお付き合いいただき、ありがとうございます



にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

