山中教授のセミナーに行ってきました。
「ips細胞」ってご存じでしょうか?
京都大学教授の山中伸弥先生の画期的な研究業績です。
従来、再生医療の切り札であったES細胞は、不治の病の治療として、
注目されていましたが、
拒否反応や倫理的問題を問われていました。
そこで、その問題を克服する新しい研究がなされ、
そして、山中教授が、体細胞から全能性を有する細胞の樹立を報告され、
それをips細胞と名付けられたのです。
非常に簡単に申し上げあますと、患者自身の細胞から作成したips細胞を、
分化誘導してできた特定の細胞や
組織を用いて、様々な治療を可能にしていくのです。
7月13日、臓器移植法改正A案が衆・参可決されましたが、
私個人的には複雑な気持ちです。
確かに、移植を待っている方の事を考えれば、良い法案だと思うのですが、
もし我が子が、脳死状態になった時、即「死」…と受け入れられるでしょうか?
でも、このips細胞の研究が確立され、実用化されるようになれば、
他人からの臓器移植はしないで、
治療できます。まさに医学の歴史が変わると言っても、
過言ではないと思います。
このセミナーは、山中先生の母校でもある息子の通っている高校が 主催。
親子で参加致しました。
帰宅後、セミナーの話題から、研究の話はもちろん、
医療現場における倫理問題、新薬の特許取得について、
研究のPCハッカーについて、現在の日本の政治等、
あらゆる事を絡ませて、息子と話します。
私がしゃべりかけると、若干、うざがりますが…
幼い頃から、話しをする習慣、雰囲気を作っておけば、
食事の時など、少し時間がありそうな時に話しかけると、…
話題に乗ってきます。
そんな会話の中から、自分の将来を考えるきっかけや、
社会を広く見れる目を養ってくれれば…と願っています。