肥田歯科医院・院長ブログ -6ページ目

肥田歯科医院・院長ブログ

平日は21:30まで診療の肥田歯科医院!!土曜・日曜も診療します。さあ、今日も院長は診療します。全ては患者さんのために!!

今週は、本診療所の改装のための準備が忙しく、まともにブログ執筆のための時間がとれそうにありません。


また来週から、いつも通り書いていきますので、なにとぞよろしくお願いいたします。



お楽しみにしていただいている患者様にはまことに申し訳ありませんが、改装は順調にすすんで

いますので、近日中にアップする予定の写真も、同時にご期待ください。



とうとう始まりました、肥田歯科医院の改装。


ご来院の患者様には、積極的に告知させていただいてますが、7月15日を開始として10月末日までの3か月におよぶ大幅改装です。


現在は診療所前の前庭となっていたスペースの切り崩しを行っている最中でして、ここは最終的には駐車場・駐輪場となる予定です。


詳しくはホームページにも記載しておりますが、今からさらに診療所前の切り崩しは進みます。


近隣の皆様には、大変な騒音をたててしまい、まことに心苦しい限りではございますが、この場を借りて深く陳謝申し上げます。


まことに申し訳ございません。


業者には、出来る限りの配慮をするように指示は出しておりますが、騒音の全てをシャットアウトすることは不可能でして、結果ご迷惑をおかけしてしまうことには、またいずれお詫び申し上げにまいります。


その節にはよろしくお願いいたします。



なお、改装後には、新たな設備も加わり、内装も一新され、更に建物外観もかなり美麗になる予定でございます。


特に内装に関しましては、8月9日から8月17日の長めのお盆を頂戴し、この間に一気に工事を完了させてしまう予定です。(この間のみ休診です)


もちろんすべての改装が終わるのは、先にも述べました通り10月末なのですが、お盆明けからはプレオープンともいえるべき状態に入り、一新された診療所を堪能していただけるよう、スタッフ一丸となり、ますますの精進を重ねさせていただきます。


是非ともお盆明けからの肥田歯科医院にはご期待ください。



特に診療スペースから眺めていただく庭部分には、かなりの手を加える予定です。


診療中、前方に目を転じれば、四季折々の風情をこれまで以上に楽しんでいただけるかと思います。


これは、あまり他院ではない特徴になろうかと自負しております。



キッズスペースやパウタールーム(化粧室)の増設、衛生管理の強化、CTの導入、マイクロスコープの導入なども順次行っていき、より患者様にとって快適で、安全な歯科医院へと、肥田歯科は変化し続けていきます。


数え立てていけば、かなりの変化が、この改装後には患者様にはお気づきになってもらえるのではないかと、院長としても日々わくわくしておりますが、同じ気持ちを患者様にも共有していただければ、これ以上の喜びはありません。


なにとぞ、今後も肥田歯科医院をよろしくお願い申し上げます。



ではまた。改装報告は改装の進行を追っていたします。



ダイレクト・ボンディングについての続編記事はまた次回以降の機会にするとして、今回は歯医者という職業について書いていきます。



先日、ある同業の先生にお伺いしたところ、アメリカではなりたい職業の第一位は歯科医師であるということを耳にしました。


僕はそうかもしれないなと少し誇らしく思ったのと、日本ではこういうことにはまずならないだろうと、同時に少し寂しくも思いました。


アメリカではご存じの方も多いかもしれませんが、保険診療というものが存在しません。


現在大統領であるオバマさんが「オバマケア」という名で、この保険システムの推進を目指していますが、かなり難航しているのは周知の事実です。


おそらくですが、アメリカでは保険医療制度というものは根付かないのではないでしょうか。


そんな背景のなかで、アメリカではどのような歯科医療が行われているかというと、かなり高額な最先端医療と、質の荒い義歯中心の歯科医療との2極化が顕著であります。


所得の低い方は、アメリカでは早期に歯を失ってしまいますし、所得の高い方は、インプラントや審美歯科・予防歯科を中心としたかなりクオリティの高い歯科医療を受診されています。


そういう富裕層をマーケットとした歯科医師はアメリカでは少なからず存在し、一開業医であるにも関わらず、10億円を1年で稼ぎ出すというドクターも点在するのです。


凄いですね、年商10億円。


歯科医療だけで10億円なんて、どうやったら達成できるのやらと思っていましたが、年間におそろしいほどインプラントを埋入しまくっているようです。


日本よりもおそろしいほどの勢いで訴訟がまかり通るアメリカで、そんなにガンガンとインプラントなんかやって大丈夫なのかしらと、かえって僕なんか心配になるのですが、おそらくそんなチキンハートではとても10億円など達成できないのでしょう。


もちろん、そんな訴訟を招いたりしないよう、10億円も稼ぎ出す歯科医院では凄い最新設備をそなえていますし、細心の注意も払っているものと思われます。


他にも、10億円には届かないにしても、アメリカにはそういうドクターが結構ゴロゴロしており、歯科医師は稼げる商売だという認識が、アメリカでは広くあるんでしょう。


それが、なりたい職業第一位という結果に反映されているのだと思います。



対して日本に目を転じてみましょう。


10億円どころか、年商1億円という歯科医師でさえも、かなり少数です。


歯科医師の数は過剰に存在し、いまや潰れる歯科医院も普通にあります。


僕はある人に、「今から歯医者になる奴なんて、人生の敗者だ」などという、あまり笑えないダジャレを披露されたこともあります。


確かに現在の日本における歯科医院経営は、かなり厳しい環境にさらされています。


バブル以前は、歯科医師免許を保持しているだけで銀行はホイホイ融資してくれましたが、現在はその面影すらない有様。


その落差には悲壮感さえ漂います。


保険財政も厳しさを増すばかりで、指導や保険点数の改正などでは、歯科医師の収入を圧迫するようなプレッシャーを厚生省は常にかけてきます。


日々、「こうすれば患者さんはやってきます」などという経営コンサルがずいぶんたくさん跋扈するようになったと肌で感じていますが、こういうコンサルに需要が多くあるというこの現実、ここにも今の歯科医院経営の厳しさが見え隠れするのです。


ということで、


日本では、歯科医師がなりたい職業の上位にくることはまずないでしょう。


少なくとも今の有様では・・・。



しかし、歯科医療は世の中から必要とされていないのでしょうか?


そんなことはありません。


歯科医師が過剰に増えてしまったことと、歯科医療が不必要かということとは、まったく違うフェーズの問題です。


健康のかなめは、まず口腔内から始まるのです。


口の中が健康であるということは、万人の願いでありましょう。


ならば、その健康を守る番人ともいえる歯科医師という職業は、やりがいのある仕事でありますし、もっとなりたいと憧れを持たれてよいはずだと僕は思います。



とはいっても、今からの歯科医院経営は本当に大変です。


患者さんは数多くある歯科医院から本当に良い歯科治療を受けたいと、あちこち比較することから、結構目が肥えておられます。


いい加減なことをしていたり、設備投資などを怠っていれば、たちまち経営は行き詰ったりします。


特に設備投資。


今からの歯科治療は、新しい流れの中大きく胎動を始めていて、マイクロスコープを用いた治療、ダイレクトボンディング、インプラント、CTを用いた画像診断、セラミックのCAD-CAM、・・・


こういうものを用いた最新治療が広く行われようとしているのが時代の流れです。


しかしこれらは本当に高額な投資が求められます。


歯科医院では、基本的に必要とされるチェアーやデジタルレントゲンだっていまだに安い買い物ではないにも関わらず、上記のような最新治療を始めるとなると、その初期投資だけで、あっという間に一億円ぐらいかかります。


しかしそういう設備を持たないと、今の日本では患者さんを集められない。


患者さんを集めるために、開業するのに1億円もかけて、それだけのリターンがあるのか?


かなりリスクの高い賭けですね。


保険治療だけでは、まずそれを達成するのは厳しすぎます。


結果、保険外治療、高額な設備投資が出来、そしてそんな治療にお金を投じてくれる患者さんを集めることのできる、そういった歯科医院だけが勝ち残っていくという図式が出来上がるのです。



弱肉強食。



規制緩和とはこういうことなんでしょうかね。




実は、歯科医師は本当にやりがいのある仕事だと思いますし、保険医療に守られている分だけまだヌルイ職業なのかもしれません。


でも、このヌルさはもうすぐなくなっていきます。


すでになくなっているかもしれません。


こういう中で歯科医師を目指すのであるならば、相応の覚悟が必要とされます。



まあ、日本ではなりたい職業第一位にはならないでしょうねえ。


日本代表クラスのサッカー選手になるよりは簡単になれますが、サッカー選手ほど目立ちませんしね。



安易な気持ちで、お子様に歯科医師を勧めるのは考え物ではないでしょうか(笑)


結論として、歯科医師は大変だけど、日本ではあまりお金を稼ぐのに効率のよいお仕事ではありません。


歯科医療と患者さんを愛することが出来る、かつ、知恵と勇気を持ち合わせた、そして才能あふれる人材こそが、この業界では求められています。



ああ、それはどこの世界でも同じことなのかもしれませんがね(笑)


いかがでしょうか?あなたも歯科医師になりたいでしょうか?