どんどん増える 学校に行かない選択をするこどもたち

「いきたくなる学校ってどんな学校?」

そんなの、子どもに聞かないとわかるわけねいじゃん!

ということで、

子どもたちの声を聞きたい!と思う有志のお母さんたちと企画した

『かかみがはら教育トークまつり』の報告です。

 

 

一体どれだけ参加があるか、当日までドキドキでしたが

10名の子どもと、15名の大人の参加。

 

まず最初に子どもの権利条約の話をしました。

一番最初の質問はズバリ みなさ~ん

国連の子どもの権利条約って知ってる?

 

シーン・・・

なんとなく聞いたことあるかも・・・

全く聞いたことない・・・

子どもだけじゃなくて 大人も同じ反応(笑)

 

 

条約は国と国の約束だよ。

日本は世界の国々と、子どもの権利を守ると約束をしています。 

図にするとこんな感じ。

 

 

子どもの権利条約は国際条約で、国と国の約束。

 

日本の中での約束は、一番上(上位法)に憲法があります。

その下に法律があり子ども基本法ができました。

その下に、市や県のルールの条例があります。

そして、学校や会社など、みんなの属している組織の規則や校則があります。

みんな一番身近なルールを必死で守っていることが多いですが、

どのルールも一番上の憲法に則って作られます。

 

法律とか憲法とか難しい・・・って思うよね。

でも 覚えておいて欲しいのは、憲法や法律は私たちを縛るものではなくて、私たちの自由を守るためにあります。

一番上にある憲法!

さて、憲法に縛られる人は誰でしょう?と質問すると

「みんなです!」と答えてくれた小学生!

そうだよね、そう思うよね。

でもね、政治家や権力者なんだよと、檻の中のライオンの紹介をしました!

2回目の檻の中のライオン | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

 

今回、国が作った「子ども基本法」は、「子どもの権利条約」に則った法律です。

 

子どもが子どもらしく生きる豊かな「子ども時代」を保障するための多くの権利が「子どもの権利条約」には書かれています。

 

「権利」はライト(Right)「あたりまえ」で「正しい」という意味。

すべての人が生まれながらに持つことを「あたりまえ」に認められている「正当」なこと。

さぁ日本は「子どもの権利条約」守っているのかな?

 

コロナ禍、1年間で約500人の子どもが自殺をしました。

子どもの育つ権利、意見を言う権利守られたのかな?

 

 

「Art.31」の絵本を読み、一緒に考える。

 

 

日本が世界の国と子どもの権利を守ると約束して30年もたつのに、「子どもの権利条約」よく知らない人が多いのはなぜかな?

 

 

第42条には条約広報義務があります。

国は積極的に、この条約のことを分かりやすく、大人と子どもに広く知らせる約束をしているのに、守っていません。

そして、守られていないことすら、国民は気付いていません。

 

 

批准をした国は3年後に報告書、さらに五年づつ報告を出す義務があります。

日本は、1回目の報告から毎回、勧告を受けています。

日本はだいたい締め切りより1年遅れくれて報告書を提出し、4回目と5回目が詰まってしまい統合報告書となりました。

国連は日本の状況をよく把握し、問題点に踏み込んで勧告しています。しかし、日本はそれに対してほとんど回答せず、国内でも、ちゃんと手を打つということもない。

国連軽視の日本政府の対応が、とても残念だったとジュネーブで国連の報告を傍聴したNGOの方から聞きました。

 

子どもの権利条約ってなあに?~権利は人権~ | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

そんな状況ですが、日本は、「子どもの権利条約」に則って「こども基本法」を制定しました。 

そして各務原市も、国の指示で「こども計画」をつくるそうです。

さてさて・・・「子どもの権利」の精神分かってますか?とちょっと心配になります。

心配の理由はこちらのブログに書きました。

ダウンダウンダウン

ドキュメンタリー映画「こどもかいぎ」 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

ちょっと難しい話でしたが、子どもたちしっかり聞いてくれました。

そこからはアイスブレイクで「ここからかるた」

 

 

 

最初に「おれは、参加しない、何も答えない」と宣言した子が、

カードのお題が出ると、一番に答えてくれて微笑ましかった。

心が動くと、言いたくなるのよね。

「最近泣いたこと」

「嬉しかったこと」

「無視されたらどうする?」

「友達ってなに」

「人権てなに?」

子どもたちなりの考えがちゃんとあります。

 

そしてグループ交流 テーマは

「学校の 好きなこと 嫌いなこと」

好きなこと

・友達がいる

・給食

・休み時間、友達とあそぶこと

・クラスや班での取り組みが楽しかった

 

嫌いなこと

・先生に怒られる

・先生の声が怒っているみたいで怖い

・勉強が嫌だ

・好きな勉強もあるけど、先生が嫌い

・発表がさせられることが嫌

・まだ黙食が続いている

 

好きなことより、嫌いなことの話題がどんどん出てくる感じでした。

 

宿題について

・夏休みの宿題、いらない、おかしい

・その日習ったことの復習、もう解ってることやりたくない

・集中できない

・絵日記いる?

・ホウセンカ観察日記、やりたい人だけでいい

 

ルールについて

・髪型自由がいい。危ないからと前髪切らされた。意味が分からなかった。

・上靴じゃないと室内歩いてダメ。

・登下校、運動靴しかダメ。

・シャーペン禁止

・廊下は走らない

・黙食

どれも納得がいかないそうです。

 

 

子どもには 意見を聞かれる権利(意思表明権)

自分の気持ちや意見を表現し伝え、話し合いに参加する権利がありますが、そんな権利を知らないので、みんな文句を言うだけです。

 

ではどうしたらいいのか?

それを考えていけるようになるには

こうした会を重ねていくことが大切だと思いました。

とりあえずは初めの一歩。

今後も継続していきます。

 

最後はみんなでかき氷を食べて終了。

 

 

 

 

(仮称)こども計画性策定に伴うアンケートを実施しています。

対象 小学5年生~39歳

締切9月13日

是非協力宜しくお願い致します。

https://logoform.jp/form/en3w/617515