民生常任委員会視察。

二日目は今治市クリーンセンター「バリクリーン」を視察。

 

 

今治市は平成17年に合併後4つのごみ処理施設がありましたが、平成18年にごみ処理基本計画を策定し、4つの施設を1つの施設に統合することに決定。

 

今治市の町谷のクリーンセンターは3代目、新たなクリーンセンターを作ると4代目となるため、他の候補地も検討されました。

しかし新たな候補地からは反対の声が多く協議にもならず、結局やむを得ず町谷が選定されました。

 

迷惑施設と思われがちなクリーンセンターのイメージが変わる今治モデルとなるためDBO方式の一般競争入札とする。

 

建設費約128億円

運営業務は20年間で100億円

 

焼却方式については、事前に市が検討しストーカー式とする。灰の埋め立てなど最終処分の費用は高くなるが総合的にランニングコストを考えた結果ストーカー式が安定的と判断したそうです。

 

施設のコンセプト

安全・安心で人と地域と世代をつなぐ

 

平常時と災害時と時間的なフェーズを取り払い

「もしも」の時だけでなく、「いつも」の時も役にたち、

価値あるものにする「フェーズフリー」の概念を取り入れる。

 

施設は工場棟と管理棟に分かれ、工場棟は最新の処理施設。

 

 

破砕した後、磁力選別機で鉄類を分類した後、更に粒度選別機、アルミ選別機で不燃物とアルミと可燃残渣に分けることができる。

プラスチック製容器包装も圧縮、梱包します。

それらの処理工程を見学者が学び体験できるように工夫されていました。

 

ごみを焼却した熱で、施設全体の消費電力を賄い、隣接する6つの公共施設へ供給。さらに余剰電力は売却。

 

管理棟は災害時は防災拠点。

停電でもごみ発電により安定して電気を賄う。

災害時320人市民が避難でき、非常識や飲料水を備蓄。

その管理も契約会社負担。

 

 

平常時は貸し館として利用。

体育館としてスポーツできる部屋や、各種サークル活動や料理などもできる部屋があり、年間約2万人の市民が活用。

 

 

見学ホールには、なぜか「たいこさん文庫」

私の大好きな絵本があるではないか!

職員さんに、絵本作家の長野ヒデ子さんは、今治出身ですか?と尋ねると、そうではないが贈呈されたとのこと。

あっそうだ!

この絵本の主人公の鯛の名前は「せとうち たいこ」

疑問解決! そう言えば お昼ご飯は鯛めしで たいこさん食べました(笑)

 

 

建設前と建設後で、ごみ処理施設に対するイメージが180度変わった。

今は普段は憩いの場、災害時は避難施設で、この地域になくてはならない施設となったと反響があるそうです。