いいね新聞主催 

平成デモクラシー ~投票率をあげるには~

前犬山市長 石田芳弘さんの基調講演&交流会。

 

 

石田さんのお話は、楽しくってとても文化的で、あっという間に引き込まれます。

 

孔子のお話から、選挙のお話へ。

50にして天命を知る。 

まさに人生で一番充実していた時に犬山市長だった。

人生は出逢いの連続。

人と書物と場所との出逢いで人は変わる。

 

選挙は金。金権政治。建設と土木の世界。

どんどん政治のレベルが下がってきた。

反面教師をいっぱいみてきた。

「権腐10年」 10年が限界。

「10年も権力を握っていると必ず腐る」と細川 護熙さんに言われた。

ターニングポイントとなる出逢いと場所。

 

大阪城は誰が建てたのか?

豊臣秀吉か?名もなき職人か?

どちらの考えもあります。

石田さんは犬山市長になる時、名もなき職人立場になると決めたそうです。

大きく政治のスタンスを変えた。

どちらかというと弱者といわれる人の側に立ちたい。

 

地方自治体は市町村よりも国をみている場合が多い。

市町村に住む市民が支えるのだから、市民を見ることが当たり前。

中央が優秀?その方が得?

中央からではなく、地域の人から長をたてるといい。(県知事選挙を例えに)

 

平成。

それまでの登山の時のような気分で平成の時代を迎え、短命内閣、少子高齢化、一気に地域のボーダーが崩れていく。

平成は苦難の連続だった。

 

明治維新、戦後、平成デモクラシー かなりの改革を行ってきた。

 

地方分権  中央の権限を地方へ

地方議会こそまさに住人の代表。

 

市長時代、教育を大切にしてきた。

人間は教育によって作られる。

教育制度は、ほとんど地方で変えられる。

教育長は元校長で肩書が欲しい方がやっている場合が多いが、ちょっと空気の違う人がやるといい。

少人数授業であるべきと、30人を学級実施。担任は二人。市費も出す。


そして教科書は生命線。

教科書の指導書に従うマニュアル通りでは、教員が心底教えたいもが伝えられない。

石田さんは指導書に予算はつけません、自分たちで作って下さいと伝えたそうです。(教科書より指導書高い)

すると先生方は、議論し、考え、

どんどん熱が入り火が付いた。

 

ウィリアム・ウォードの言葉を紹介してくれました。

平凡な教師は言って聞かせる。

よい教師は説明する。

優秀な教師はやってみせる。

しかし最高の教師は、子どもの心に火をつける。

 

政治も似ている。(政治家は火をつける人)

もともと学校の先生になりたかったが、市民の先生である市長になろうと思った。

 

まちは建物、古い町並みが大切です。

そのまちの記憶。

記憶をたどり、語る。

まちづくりは物語をつくること。

古い街並みを壊していくことは、記憶をなくした人生のようなもの。

 

投票率を上げるためには、たくさんの候補者がたつこと。

ドラマチックな演出を市民がつくる。

対立軸明確にする。

そうすると議論がしたくなる。

皆が立ち上がる。

社会正義を持った人をたてることに尽きる。

選挙は瞬間的に磁波をつくる。

政治が可視化される。

 

交流会での質問の答えも明快でした。

・市民フリースピーチは直接民主主義。主人公の市民が直接議会で意見をいう。各務原市でもできるはず。

議会は議事機関。質問だけではない。やりとり議論の場。そうではない認識はおかしい。

・市長が答弁しないことは市長の資質と考え方の問題。職員は自治体の備品。愛情を持って磨く。

議員は消耗品。4年ごとに入れ替える。

・政治教育は社会を作るルールを教えること。1人1人が自立している市民、権力者に忖度しない市民を育てる。

・教育を変える。受験勉強ではなく、ものごとをどう考えるかの教育。皆さんが子どもに教える、行動者になる。

・主権者意識、リーダーたちが子ども、若者に繰り返し伝えていく。その努力を絶えず行う。

努力すれば、投票率は必ずあがる

・民主主義は永遠の未完成交響曲。

 

さぁ来年は、県知事選挙、市議選挙、市長選挙と続きます。

市民の心に火をつけたい!

候補者大募集でぇ~す!