2回のオンライン市政カフェを開催し多くの意見をいただきました。
その声をふまえて、本日学校再開に向けての提案をいたしましたので報告します。

 
 

 新型コロナウイルスによる休校措置解除の提案

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校一斉休校要請となり5月末には3カ月になろうとしています。
長引く休校のもと、子どもたちの学ぶ権利、人間関係を築きながら外で遊ぶ権利、文化的な活動スポーツに参加する権利は奪われています。 そして倒産、失業、収入減やテレワークをよぎなくされたりしている大人たちの感じている経済・社会不安も、子どもたちは敏感に感じとり、大きな精神的被害、ストレスを抱えています。
岐阜県教育推進協議会では6月1日から人数や時間帯を分けて分散登校で再開実現を目指す事が明らかにされました。各務原市も県の方針に沿って再開に動かれることで、一歩前に踏み出せると期待をしています。
私たちは一刻も早い学校再開に向けて準備をしていく必要があると考え、オンラインで子どもの保護者などと学校再開に向けての意見交流会を開催いたしました。そのうえで、学校再開に向けて、大人が知恵を絞り、新しい学校・教育の在り方を考える機会にしていきたいと考え以下の要望を致します。

<5月中に行っていただきたいこと>

◆保護者と学校・先生が話し合い信頼関係を築く


・現在、保護者は殆ど学校と連絡がとれておらず、6月から子どもを学校に登校させてもいいのだろうかと不安に思う声を聞きます。

学校は、アンケート調査、ホームページ、SNS(LINE)、家庭訪問などを通じて保護者に対して情報発信を行い、できる限り保護者や子どもの声を聞く。

<6月の学校再開時に行っていただきたいこと>

◆保護者の不安を軽減させる


・登校時など定期的に非接触型体温計で検温し、熱がある子どもは保健室で様子をみたり、自宅に帰すことや、万が一感染者が出た時の学級閉鎖、学校閉鎖の基準を決める。

・「そもそもウイルスとは」を子どもと大人が学ぶ機会をつくり、冷静に正しく恐れる必要があります。特に低学年はウイルスへの理解が無く、なぜ学校が休みになって自分たちの行動を制限しなければならないのか理解できていないと思います。

・ぜんそくなど基礎疾患がある児童に対して、体調が悪くなった時に校医や医師会と連携して対応ができる体制を強化する。

・それでも不安で学校を休む選択をした場合は出席停止扱いとする。もしくはオンライン授業対応や体育の授業だけ参加など選択の自由を認める。

◆子どもの心のケア

子どもたちは誰に怒りをぶつけていいのか分からない中、ただ大人の指示に従うしかありません。そんな子どもたちが思いを吐出し、今回のコロナで気づいたことを今後の暮らしのあり方へつなげていくきっかけにしながら、子どもたちの心のケアに努めて、相談できる体制を考える。

◆少人数学級編成を進める(分散登校)

・長い休校の影響で6時間授業に集中することが困難な児童生徒のためにも、少しずつ慣らしていく。 

・補助の教員を増やし複数担任制としたり、地域のサポーターを募って教職員の負担軽減を考える。

◆基礎基本の教科を重点とした教育課程の見直し  

・詰め込み型で、子どもたちの学習意欲を削ぐことのないよう配慮する。

・教育課程の編成主体は学校現場にあります。学習指導要領は地域の特性、子どもの実態を考慮し実践する目安なので、スタンダードにとらわれず臨時的な見直しをする。

・小学校外国語科実施の延期を検討する。

・学習カリキュラムばかりに重点を置くのではなく、子どもの育ちに必要な体験活動を大切にする。

◆修学旅行など思い出つくりの機会をできるだけ実現する

小学校6年生、中学校3年生の修学旅行や卒業式、入学式の行事が極力できるようにする。
行事を実施するかどうかの話し合いや決定の場に子どもたちを参画させる。

<この先の新しい学校・教育の在り方について>

◆オンライン授業の施行


今後は多様な学び方を選べるため、タブレットなどを使ったオンライン学習をできるようにする必要があります。通常時であれば不登校生徒の学べる場を提供することができ、現在のような非常時には教室で行う対面授業をオンライン授業に切り替えることができます。
そのための環境を整え、先生のスキルを向上させる必要があると考えます。オンライン授業については民間の塾などからノウハウを学ぶ必要があります。30人のオンライン授業には無理があり、小グループでオンライン授業ができるよう退職した先生、家庭教師が出来なくなった学生の力借りる工夫が必要です。

◆ウイルスに向き合える体づくり

長期の休みにより、太陽にあたらず、汗をかかず、筋肉を動かさない生活を過ごしてきた子どもたちは、夏の熱中症や秋からの新たな感染症に対して体の準備ができていません。さらに第2、第3のコロナウイルス感染拡大が予測されており、収束を目指してこの先もコロナウイルスと向き合っていく必要があります。
規則正しい生活、太陽の光を浴び、食生活を見直し、自分の体で抗体をつくる、免疫力を高める暮らしの知識を学ぶ機会としてください。
 
以上
 
 
今週末もの「市政カフェ」を予定しています。

コロナ対策予算のついて
休校措置解除に向けての提案報告及び意見交流会
 
●5月16日(土)10時~
●5月17日(日)14時~
●参加申し込み
Facebookイベントページの「参加」ボタンを押してください。
又は、古川、杉山まで 「参加します!」とメッセージ下さい。
参加希望の確認できましたら、参加に必要な詳細を送ります。
※PC、スマホ、タブレット等で視聴可能です。