本日、各務原市議会臨時会が開催されました。
市が売却した川島小網町の土地からコンクリート片が発見され、その撤去費用2800万円の補正予算審議です。
政和クラブ 小島博彦議員
日本共産党 波多野こうめ議員
チームみらい 杉山元則議員
それぞれが質疑を行いました。
チームみらいとしての質疑
・この土地を川島町が取得した時期、目的、相手先は。
→ 昭和63年、水源地整備を目的に取得。
・謄本をみると昭和54年川島町土地開発公社取得となっている。水源地となるまでの利用方法は?
→利用方法はわからない。 土地開発公社より「寄付」された。
・コンクリート片がいつ廃棄されたと推測できるか。
→あくまでも想定。断定はできないが、埋められていたコンクリートやブルーシートは公共工事で使われたものに見える。川島町時代に公共工事の産廃等の置き場として使用されていたと推測もできる。
・以前の土地所有者、元川島町職員、地域住人などへの聞き取り調査の結果は。
→1か月の間に10名くらい聞き取りをしたが具体的なことは分からない。今後も更に範囲を広げ聞き取りを続ける。
・売却時に土地に問題がないかの確認をどのように行ったのか。
売却時に掘り起こして調査をすべきではなかったのか?
→水源地の建設の時に100mの深さを掘り地質調査をしており問題はなかったので大丈夫であると判断した。
・撤去費用2800万円の積算理由。
→土地の一部を試掘調査。中央部分縦横10m。盛土の部分1.5mその下5メートル。結果20tの量。それを敷地全体に当てはめ処分運搬費を積算。
杉山議員反対の討論
一見して小山になっており、盛土の中にコンクリート片があると推測できた。十分な調査をせずに売却した落ち度が各務原市にはある。反省をし、今後このようなことが繰り返されないよう十分注意を払うべき。原因者不明のままこの予算に賛成することはできないため反対致します。
採決の結果は賛成多数で可決になり、臨時会は閉会。
正直、難しい判断だなぁ~と思いました。
本来は産廃を廃棄した業者が負担する費用。
でも、いつ、誰が廃棄したのかが分からない。
売却先の業者も早く土地を利用したいので撤去を急いでいる。
だからといって簡単に市民の税金で処理をしていいのか?
十分な調査をし、その結果を市民に説明してから税金を使わせていただくのではないか?
何が正しいのかは、正直悩みます。
でも私はできる限り、市民の立場になって考え判断したいと思います。
そんな臨時会で気になったことは議員の野次。
野次は議場の華といいますが、気の利いた議論の潤滑油となる痛快な野次に私は感じられない。なんとなく気が滅入る野次。
「当時は違法やなかった!」(コンクリート廃棄に対して)
「今、必要なのは刑事告発やない、撤去すること」(訴訟法に対し)
「脅しか」(延期保証期間の確認質疑の際)
「誰が言ったんや」(砂利採取されたと聞いた発言に対し)
波多野議員と杉山議員の質疑の間は、そんな野次が飛びかい騒がしい。
議会は二元代表制であるべきなのに、どこか行政擁護の発言に聞こえるのは私だけか?
私は他の議会を見たことがないので分かりませんが、どこもこんな感じなのかな?
お互いに市民に選ばれた議員。
本来は互いに敬意を払うべき。
敬意を払った接し方をしていれば、自然に緊張感が生まれ、言葉使いや態度に表れてきます。
相手への感情は言葉にあらわれる。
どちらか一方、もしくは双方に相手に敬意を払う心構えがなくなってしまうと、よりよい議論なんて出来る訳がない。
そんな議会を市民は望んでいるのかな?
立場が違っても、いいたいことは黙って聞く。
そんな簡単なことが難しい世界なのか?
私の違和感は変?
議会に傍聴に来て一緒に感じてみて欲しいなぁ~