16日の総選挙が終わって、
正直少し凹んでいました。
選挙結果、投票率、安倍自民、猪瀬都知事などなど、
フツフツとする気持ちを感じながらも、
年末の支度もしなきゃならないし、と。
ただでさえ慌ただしくなる時節に隠れて、
本当に国民から支持されて選ばれたのかどうかがはっきりしない人たちが、大多数の議席を取った結果の勢いに乗じて、
どんどん国の形を変えようとしてる気がして。
3.11からのことは…?
脱原発とか、被災地支援とか復興とかの話題はメディア上でもほとんど影を潜めてしまって。
まだ2年もたってないのに、選挙が終わったらさらに加速度を増して『薄まって』しまった気がして。
やり場のない気持ちがあったりとか、
いや、まだこれからだとか、
それでも気づきもあったよとか、
すこしでも、自分がやるべきこの先のことを見通そうとして、
うっすらと思い描いたりしては、
でもまた遠のいたりしています。
そんな中、たまたま目にした毎日新聞の記事が、
いまの私にとてもしっくり来たのでシェアしたいと思います。
私はこう見る:この国の行方 高村薫さん
『自民大勝、これが民意か』
毎日新聞 2012年12月18日 大阪夕刊写真:衆院選の結果を危惧する作家の高村薫さん ~毎日jpより 『(前略) 自民が支持されたというより、有権者は民主ではないどこか、という気分だったと思う。
それが第三極かというと、私たちの現状では、いきなり政権運営を任せるような危ない橋を渡る余裕がない。
自民しか選択肢がない、ということだったと思う。
しかし3年前有権者に拒否された自民が、何を教訓にし、どう改革したか見えない。
昔以上に公共事業依存で、日銀法改正や憲法改正など以前はさすがに言わなかったことを主張している。
党内のタカとハトで何となくバランスを取っていたが、今はタカしか生き残っていない。
有権者が私憤を離れ、日本のためにどうあるべきか考える余裕を失っている。
そういう中で破壊願望が出てくるから極右が伸びる。
巨大地震か戦争のような、ものすごく大きな痛みが降ってくるまでこの混迷は続くだろう。
東日本大震災を経験したら原発OKなんて言えるはずがない。
もう一度そうならないと気付かない。
尖閣問題で引くに引けなくなって中国と武力衝突を起こす可能性もある。
勇ましいスローガンだけでは外交はできない。
自分が生きている間にこういう時代が来るとは思わなかった。
お任せや気分で何とかなる時代は過ぎた。
有権者がきちんと政治と向き合うことを学ぶときだ。』
…しっくり来たけど、
身を切られるような鋭さでした。
コラ、ボケッとするな!と、頬を張られたような気分です。
政治に興味はない?わかんない?
私もそうだった、けど、
どうか、一緒に考えて行きたいです。
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