初めての方は、以下の注意事項を一度ご確認下さいませ。
以前、ツイッターで呟いていた、イデオン視聴メモのまとめ。(26話~30話)
全体的に理解しようと必死です。この辺から1話辺りのツイート数がどんどん増えていった記憶が。同時に、時間を忘れるくらいのめりこんでいた。またイデオン観たくなってきた。
イデオン26話
苛立つコスモとギスギスするソロシップのメンバー。こういう時、ロッタが一番聞き役には向いている気がする。もともとの性格はあったんだろうけど、母性というか包み込む様なおおらかさというか。ルウ達のお世話と、カララを受け入れたことで身に付いたんだろうな。
蛙を追いかけるルウ。とにかく可愛い…! 大分歩けるようになったなぁ…と思ったけど、歩いているのかこれ(笑) その後、蛙がシェリル達にまで飛んで行く流れは、ここ最近の重い雰囲気を緩和してくれた。こういう物語と関係ない場面って、大切だと思う。
前回、ダラムが「敵も攻めて来られる事を考えていなかった」的な発言をしていたけど、これも同じ。イデオンだけが合体して良いなんてルールは無い。
ベスのカララに対する言葉は殆どプロポーズじゃない…? 地球を見て表情を和らげるソロシップのクルー。この期待や安心感が、次回ドン底に落とされると思うと、次を見るのが辛い。
イデオン27話
母星である地球からも、異星人を連れてきたから受け入れられないと、拒まれるソロシップ。 「たった一つの星に捨てられ」とはこのことだったのか。 前回、皆であんなに喜んでいたのを見ている身としてはとても切ないけど、地球側の不安や恐怖も分からなくはない…。
出動だ!と言うデクの真似をするアーシュラ。ルウの次にソロシップで幼いのはアーシュラだと思うけど、彼女にとっての戦闘は、「自分を守る」だけでなく「敵を倒す為のもの」という意味も含まれている。その時点でルウ程純粋な防衛本能ではないんだろうな。
ソロシップの目線で見れば、地球からの援軍を月に送らないことは酷いことなんだけど、だからダラムの「あそこが母星では?」という予想を欺けたから、結果的には間違った行動ではなかった所が皮肉。
アイキャッチ変わった! 今までロゴだけだった所に、何か撃ってるイデオンが追加。 「イ~デオ~ン↑」は健在で安心した(笑) あのコーラス(?)癖になってる。
「それでいて、つまらん事がわからなかったり」
学者とか研究者って、そういう無力感に何度も襲われているから、独自の価値観や世界観を築けるんだろうな。
コルボックは出番が短かったし、個性的なキャラクターでもないんだけど、印象的だった。 シェリルとコルボックは惹かれ合っていた様に思える。やはり、学者や研究者同士、無力感や挫折、グロリアの素晴らしさなど価値観を他の人とよりも共有出来たからかな。
意思の力を封じ込めるのがイデ。つまり、バリアで封じられているのは、第6文明人の意思?その意思が、防衛本能を発揮した時、イデというエネルギーとして動くということ?
地球へと向かう彗星を見て、綺麗と喜ぶルウ。冒頭でアーシュラも喜んでいたけど、こういう所がイデの言う「純粋」という事なのかと。それが地球に衝突して自分達の母星を傷つけるものであろうとなかろうと、綺麗だから綺麗。綺麗だからまた見たいし、好き。ただそれだけ。
↑今思うと、これは彗星を綺麗と感じて喜んでいたというよりは、冒頭のアーシュラ達の真似をして喜んでいただけとも考えられそう。どちらにしても、ルウは純粋に嬉しかったり楽しかったりしたから喜んだんだろうけど。(2016年9月25日)
イデオン28話
この時点では一番イデを理解しているのはシェリルで、それ故に人を正しく導こうとしているように見える。
唐突に登場するイデオンガンとかいう武器。 しかも、コスモの「そうだ…」という回想で。
巡洋艦ユキカゼに、ムサッシ。 ムサッシは武蔵かな。
エネルギーが上がり切らないまま発射したにも関わらず、凄まじい威力のイデオンガン。その威力は、コスモ・カーシャ・モエラの顔が白黒反転する程…!
自分達の武器の威力が強すぎて白黒描写になる主人公は斬新。「訳分からないメカ」であるイデオンだから出来る演出。
シェリルを助けるか迷うコスモを叱るデク。 デクはアーシュラ達よりは年上だけどまだまだ純粋で、「正しい事は正しい事」という意識が強い子供だと思う。
挿入歌の入り方が素晴らしいとしか言い様がない。 複雑な表情のソロシップクルーが前奏と共に映し出され、「たった一つの星に捨てられ」で、地球が映し出される。 あんな顔して地球を見ていた事、その地球が悔しい程に美しく描かれている事…涙を流さずには見られない。
「終わりない旅」が実現してしまった回ということもあり、「コスモスに君と」の1番(かな?)は28話の為に作られたんだとさえ思う。
27話でとうとう明かされた、イデオンのメカニズム。自分を守りたいという意思は、恐怖心とは必ずしもイコールじゃないけど、恐怖心から来る自分を守ろうという意思は確かに純粋というか本能に近いものかも。
でも、ルウが麻疹にかかった時、イデが不調だったのは少し不思議。死ぬかもしれない状況で、ルウというかルウの身体は生きようと必死だった筈。意思の関与出来ない、生命の生きようとする仕組みではなくて、あくまでもルウ本人が五感で感じる事に意味があるのかな。
イデはルウを守ろうとしていたのではなく、あくまで同調していただけ。守ろうとしているなら、そもそもルウが危険に晒される様な状況は作らないから、イデオンは常にフルパワーだしソロシップも敵艦の近くにデスドライブしたりしない筈。
ルウ自身も、イデに選ばれた特別な存在な訳ではない。只、ルウ以外は皆自我があり、バッフ・クランを少なからず敵と認識している。倒したいと考えている。だからルウより純粋でない。ルウだけは、自分と相手くらいは分かっても、敵や味方といった概念もなく、憎しみもない。
そう考えると、イデってとても臆病な思考を持っているのかも。 怖いから自分を守りたくて、何か反応を示す。その反応がルウの場合は「泣く」ことで、イデの場合はイデオンやソロシップのパワーアップ。でもそれはイデにとっては怖い状況を打開する為のもの。
イデオン29話
アーシュラ、ルウ、ファードの三人だけの、ちょっと珍しいカット。 ファードは縄までくわえてすっかりお馬役だけど、別に嫌じゃなさそう…。
「これを間違った使い方をしたら、私たちは不幸になるんじゃないかしら」
その「間違った使い方」が、人間の定義とイデの定義とで一致しないから難しい。 イデにとっての正義は防衛本能なので、人間としての善である平和や守りの為に使うことは、「間違い」ではないのか。
ルクク・キルが本格的に登場。 フォロワーさんから、人間臭いと聞いていたので、これからが楽しみなキャラクター。
イデオンに乗り込んでしまうアーシュラとファードとルウ。無邪気で可愛いんだけど、それは危ないよー…。 イデオンに飛び移った時、アーシュラがルウを立たせてあげているのが微笑ましい。
ギジェとシェリルの出会い。 軍人として任務を全うする上ではギジェも手段は選ばないけど、基本的には女子供には優しい印象。
ギジェはイデオンに拘り過ぎたけど、それがシェリルにとっては共通点になったのかも。 シェリルは生き残る為にイデについて知ろうとするだけでなく、それ以上に純粋な興味からイデを知ろうとしていた所があるから、「イデを知りたい」という気持ちを二人は共有している。
↑シェリルの知的好奇心のような意味での「イデを知りたい」という感情を共有できる相手が、ソロシップ内にはあんまりいなかった気がする。コルボックやギジェはそこを共有できそうな相手だから、シェリルも彼らに興味を持った…?(2016年9月25日)
ゲル結界で身動きが取れないイデオンと、泣き叫ぶアーシュラ達。 こうなると、ルウだけでなくアーシュラやファードもコスモ達よりはずっと純粋な防衛本能を発揮しそう。 大人は「怖いからこうしなければ」と無意識に考えるけど、子供は「怖い」を主張する為だけに泣くから。
ゲル結界の音と、子供達の泣き声だけが響く中、時折映される真っ赤に染まって大泣きするルウ。 映像的にも音響的にもしっかりと恐怖が焼き付けられる演出。
イデオンの両手から巨大なビームサーベルの様なものが。 これはどう考えてもパワーアップなんだけど、イデからすれば「今まではこれを使わなくても怖いものから身を守れたけど、今度はこれを使わなければならなかった」という、あまり喜ばしくない状態なのかもしれない。
イデオン30話
いよいよ、残り10話。 観たいけど観たら終わってしまうという葛藤との戦いが始まってしまう…。
シェリルに詰め寄られるルウ。 そこに割って入るロッタ。 ルウがロッタに手を伸ばし、自然とだっこする動作に、いかになついているかが描かれている。
「運命なんて自分で作るものだ!イデだか何だか分からないものに支配されて堪るか!」
モエラのこの台詞は、半分強がりのようにも聞こえる。 自分にそう言い聞かせなければ、やっていられないんだろうな。
ブカブカの宇宙服を着せてもらうルウ。Gレコではマンディ時代のラライヤが宇宙服着るのをかなり嫌がっていたのに、泣いたりしてない。あ、ルウの場合サイズがブカブカだから、そんなに窮屈じゃないのか。
イデオンに乗るって事は戦闘に参加さる訳だから、危険なのは間違いない。そこにルウを乗せるのは人としては酷いけど、自分も乗り込んで(=自分の身を危険に晒して)研究しようとするシェリルの姿勢、学者としては徹底している。
津波が起こり建物は崩れ、地形さえも変えるイデオンガン。 地球の民間人にとっては、イデオンの方がバッフ・クランより恐ろしいものかもしれない。
ルククもダラムも期待していなかったフリーザーアタックが良い感じで、二人が驚いているのが面白い。 人生、こんなもんだよね(笑)
「ルウ、大丈夫よ。すぐ怖くなくなるからね!」
むしろルウが怖がって泣いた方がイデオンはパワーアップする可能性がある。 それを知った上であやすのは良心から?それとも、イデに「間違った使い方」だと認識されないように?
ダラムの最期が呆気ないのもまた、現実的だった。 ギジェに気づいたカララは、平手打ち6連発…!このアニメは本当によく平手打ちが飛び交う。
「憎しみも悲しみも果たせぬ我々は、貴方と同じに惨めである」
イデに善き力を示さなけらばならないソロシップ側は、ギジェを裁けない。
↑ギジェを裁かないことがイデにとって善いことかは別として、人間からすれば人を憎んだり殺したりすることは善とはかけ離れた行為なので、ソロシップの人々は「善くないことすると罰があたる」的な、どこか迷信のようなものを信じなければならない状態になっている気がした。(2016年9月25日)
ギジェの何が魅力的かって、死んで謝罪しようとしないところ。 それどころか、イデについてもっと知りたいとか言っている。それはつまり、(少なくともイデが何なのか納得できるまでは)殺さないでくれということ。何て人間らしいキャラクターなんだ…!