児童総会の思い出 | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

カミウベ小学校では、1学期に1回位だったかな、児童総会があった。


板張りの講堂にゴザを敷いて、5,6年生全員が座るのである。我々の頃は1学年に300人以上居たから、これは一大イベントであった。


児童総会で何をするかと言うと、学級会から上がって来た議題について、皆で議論するのである。


ン百人の生徒とズラリ先生たちが並んだ前で、発言するのは、かなり勇気が要る。


中々意見が出ないので、時にヤラセの発言もあったようである。


さて。


ワタシが6年生の時、「友達を渾名で呼ぶのは、いいか悪いか」という議題が上がったことがある。


議長の学級委員長が、皆に呼び掛けた。


「このことについて、意見のある人は手を挙げて下さい」


実に下らんと思ったワタシは、思わず手を挙げた。


「はい、sifusoくん」


指名されたワタシは、起立した。皆の眼が集中する。アガるなあ。


「えーと、必ずしも渾名が悪いとは思いません。ボクのクラスには、ムラタくんが4人居ます。渾名で呼ばなきゃ区別出来ません」


ケイジ、シゲヒデ、マーちゃん、ヨッちゃん、だったかな。


後で、クラス担任に「よく勇気を持って発言した」と褒められた。


そうそう。


1学期の最初の児童総会では、年間の目当て(目標)を決めることになっていた。


ワタシが5年生の時、6年生の男子2人が、目当ての決め方について、大議論をしたことがある。


1人は、まず大きな目当てを決めて、それから具体的な目当てに分けていけば良いと主張した。


もう1人は、小さな目当てを積み上げて、最終的に大きな目当てに一本化すべきであると主張した。


要するに、ブレイクダウン方式かビルドアップ方式かという話であり、アプローチの仕方が違うだけで、内容は、言わば表裏一体なんだけどね。


1人が発言し終わると、すかさずもう1人が手を挙げ、議論は、果てしなく続いた。


終いには、手が挙がる度に、笑いが起こるようになったが、結論は出なかったと思う。議長は何をしていたのかねえ。