てふりの話 | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

ワタシが小学生の時の話である。


学芸会などのイベントがある時は、授業が無いので、教科書や筆箱を入れたランドセルを背負って行く必要がなかった。これを我らは「てふり」と言った。 


てふりとは、何も持たずに、手をブラブラ振って、気楽に登校すればよいという意味か。


【用例】

「明日はてふりじゃけえね」

「宿題せんでもええね」


あれは、学芸会直前のリハーサルの時だったか。


幼いワタシは、てふりであることをコロっと忘れ、ランドセルを背負って登校したのである。


着いてみれば怖い蟹。


クラスメイトは、皆てふりだった!


さあ大変。


羞恥心と疎外感に苛まれたワタシは、窓際の椅子に座って、いつまでもメソメソと泣き続けたのである。


思えば、小学生sifusoは、繊細な子どもてあった。(遠い目)。