ワタシが小学生の時の話である。
学芸会などのイベントがある時は、授業が無いので、教科書や筆箱を入れたランドセルを背負って行く必要がなかった。これを我らは「てふり」と言った。
てふりとは、何も持たずに、手をブラブラ振って、気楽に登校すればよいという意味か。
【用例】
「明日はてふりじゃけえね」
「宿題せんでもええね」
あれは、学芸会直前のリハーサルの時だったか。
幼いワタシは、てふりであることをコロっと忘れ、ランドセルを背負って登校したのである。
着いてみれば怖い蟹。
クラスメイトは、皆てふりだった!
さあ大変。
羞恥心と疎外感に苛まれたワタシは、窓際の椅子に座って、いつまでもメソメソと泣き続けたのである。
思えば、小学生sifusoは、繊細な子どもてあった。(遠い目)。