その昔、ソニー・リストンという獰猛な猛獣のようなプロボクサーが居た。彼は、少年院出のチンピラ上がりであった。矢吹丈みたいなもんですね。あ、逆か。
不良少年リストンは、心を入れ替えてボクシングに励み、遂にヘビー級チャンピオンになったのである。パチパチ。
リストンのサクセスストーリーは、少年雑誌に挿絵入りで掲載された。そこに描かれたリストンは、お目々キラキラのハンサム黒人少年であった。
実物は、コレ。
さて。
モハメド・アリが、まだキャシアス・クレイだった頃、無敵チャンピオンのリストンに挑戦することになった。
当時のクレイは、ホラ吹きクレイと呼ばれており、大口を叩くので有名であったが、リストンには、到底敵うまいというのが、大方の予想であった。実際、クレイは、対戦前にひどく怯えていたという。
ところが。
クレイは、あっさりKO勝ちしてしまったのである。誰もが、ラッキーパンチが当たったのだろうと思った。
さて、リターンマッチ。
リストンは、真面目に練習して、クレイとの再戦に備えた。今度こそ、クレイは勝てないだろう。賭けは、圧倒的にリストン有利であった。
ところが。
クレイは、リストンを子供扱いして、KOしてしまった。蝶のように舞い、蜂のように刺したのである。
何の話を書こうと思ったんだっけ・・・
そうそう、チャンピオンになったリストンが、少年院のワルたちの前で、スピーチをする機会があったという。
そこで、自分が如何にして更生したかという話をしようとして、rehabilitationという単語が上手く言えなかったという。その位無教養だったという話。
本日午後、整形外科で右脚の治り具合を確認し、リハビリを開始する。
実は。
松葉杖無しでも、ヨチヨチ歩けるようになっているのだ。後は、恐怖心との勝負だな。