少し旧聞になるが、わが田舎の野外彫刻展が、ギネス世界記録の認定を受けた。
市は、頭を転がして喜んでいる。
しかしながら。
ヘソ曲がりsifusoは、素直に喜ばないのである。
ビエンナーレであれば、ヴェネチア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレのほうが、歴史がある。
以前は、UBEビエンナーレは、世界三大ビエンナーレのひとつと言ってたんだよね。
ところが、ここに知恵者が居た。野外彫刻展に限定すれば、世界一と銘打てるではないか。
ということで。
仕掛け人は、ブランド総合研究所だった。
そうかそうか。
わが田舎とブランド総合研究所は、前市長時代から長期コンサルティング契約を結んでいるのだ。
ブランド総合研究所は、都道府県魅力度ランキングを毎年発表して、おバカマスコミにもてはやされ、一部の県からは憤慨されている会社である。
ワタシは、このコンサルティング会社の社長の講演を聴いたことがある。なかなかユニークな視点の持ち主であると思った。
しかしながら。
この会社のわが田舎の現状調査の手法は、実に杜撰なものであった。それで、もっともらしいレポートをでっち上げて来るんだから、はっきり言って山師だと思っている。
今回もしっかりコンサルタント料を取られたんだろう。
あのね。
こんなニュースで観光客が増えると思ったら、大間違いである。そろそろこの手の馬鹿騒ぎは、やめようよ。
ギネス世界記録なんて、大したのではない。それらしい実績と書式が整っていれば、誰でも取れるのである。浮かれていないで、地道に行こうではないか。
わかりましたか。わかりましたね。