映画「沈黙の艦隊」の続きが、Prime Videoで視聴出来るという。
早速観たけどね。何だこれは。
原作のストーリーや登場人物の台詞を映画向けに省略したり、脚色するのは、ある程度仕方がないと思う。
しかしながら。
やまとは核弾頭を持っているかという女性記者の問いに大して、海江田艦長がイエスと答えるのは、大いなる間違いである。
原作では、やまとに乗り込んだ敏腕記者ボブ・マッケイが、山中副長に空っぽの核ミサイル格納庫を見せられて、そのまま報道すべきかどうか悩む。ないことの証明は出来ないのである。
やまとは、通常兵器による攻撃に対しては、通常兵器で反撃し、最後まで核ミサイルを撃たない。
核を使った国は必ず深海から報復されるというのが、「沈黙の艦隊」の「沈黙の艦隊」たる所以であり、ストーリーの肝である。そこを間違えたら話にならない。
それに。
今回のPrime Videoの目玉である東京湾海戦は、肝心なエピソードを省略し過ぎである。
例えば。
サザンクロス沈没前後の海江田艦長の戦術や、たつなみ救出時の沼田司令の活躍をもっとキチンと描いて欲しい。
たつなみ沈没時の深町艦長の部下思いの行動は、原作通り描いて欲しかった。
それから、それから・・・
米艦隊のスタイガー司令官とボイス艦長の描き方は、違和感があったなあ。
それにしても。
英語のシーンが多く、米帝国主義批判満載のストーリーである。ええんじゃろか?