伝記2種 | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

淡谷のり子サンと美空ひばりサンの伝記を読んだ。




結論から書くと、どちらも伝記としては今ひとつ出来がよくない。


とにかく、主人公を持ち上げ過ぎである。


共に反骨精神が旺盛な歌い手だったのは間違いないだろうが、そんな格好いい話ばかりではなかろう。特に、竹中サンは、時代背景を描くのに、イデオロギーを持ち込み過ぎである。


さて。


彼女たちの残した録音を聴くに、淡谷のり子サンの歌は、如何にも古めかしいが、美空ひばりさんの歌は、今でも立派に通用するのではないかと思う。


ある専門医が、美空ひばりさんの喉を診察したところ、何万人に1人の素晴らしい声帯だったので驚いたという話を聞いたことがある。さもありなん。


Tuko曰く、美空ひばりサンは、ちゃんとレッスンを受ければ、クラシックの声楽家としても一流になれただろう、と。


と言うことで。


SP時代の彼女たちの代表曲を貼っておこうね。のり子30歳、ひばり15歳の歌唱である。