久し振りにジャズライヴを堪能した | 極楽ブログPart2

極楽ブログPart2

世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

わが田舎に鄙には稀なジャズライヴハウスがある。

LIVE SPOT BOBが40周年を迎え、井上陽介トリオを迎えた。

実は。

ワタシには毎月店のオーナーのオバアチャンからライヴの案内が届くのである。たまには覗こうではないか。

3日ほど前に電話してみたら、まだ席は取れるという。

「よろしくお願いしますね」
「お待ちしてます」

19:20過ぎに会場入り。後でチケットを見たら、開場19:30 開演20:00だった。ま、よかろ。



入口では地元出身のパーカッショニストのWサンが受付をやっていた。

「こんばんは。ご苦労様です」
「あ、先日はどうも(先日って何時のことだ?)」

4,500エンを払い、チケットを受け取る。

「半券を渡して飲み物を頼んで下さい」

席は指定されていた。

折りたたみ椅子に座り、ハイボールを注文。スタッフに土産の味噌饅頭を渡す。オバアチャンがニッコリ。



これがチケットね。



待つほどに席は埋まり、20:10頃拍手の中3人が入場して来た。

「星影のステラ」から始まった1stセッションは約50分。

演奏はオーソドックスなモダンジャズスタイルであった。即ち最初にテーマが提示され、ソロの持ち回りがあって、テーマに戻り、大見得を切ってエンディングというスタイル。

帽子を被った井上サンのベースのテクニックはさすがであった。ピチカートあり、アルコあり、ハーモニックスを出したり、本体や弦を叩いて色んな音を出したり。

ラメの入ったジャケットを羽織ったピアノの武本くんは表情豊かに井上サンとアイコンタクトを取りながらノリノリの演奏。

眼鏡を掛けた一見サラリーマン風のドラムの濱田くんは終始クールな表情を崩さずドラムやシンバルを叩きまくった。津軽三味線奏者はビシッと姿勢を保ったまま物凄い早弾きをするが、正にそんな感じ。

演奏の合間の井上サンのトークが面白かった。

「BOB40周年、まことにおめでとうございます(拍手) 。40年ですよ。まともじゃない(笑)」

「入口でCDを売っていますので買って下さい。私には8歳の子どもが居るんです。給食費を払わなければならないんです。私は55歳ですが、何故8歳の子どもが居るかと言うと・・・」

「ここにレイ・ブラウンが立って演奏したんですよ。信じられない」

「以前共演者が急病で倒れたことがありました。お客様の中にお医者さんはいますかと聞いたら、全員お医者さんだった(笑)。皆が鞄から注射器を取り出したりして・・・」

医学部の連中が来ていたのかな。

「ピアノの武本くんは23歳、ドラムの濱田くんは25歳です。2人足しても私より若い(お父さん頑張って!)。彼らからエネルギーを貰っています」

休憩を挟んで2ndセッション。

「アルバムのタイトルになっているNEW STORIESという曲をやります。これは私が新しいストーリーを始めようと思ってつくった曲です。皆さんそれぞれストーリーがある筈です。武本くんも濱田くんもあるよね。あの人と結婚しておけばよかったとか。私も慰謝料を払って再婚して・・・」

観客にハンドクラップをやらせる曲があったり、とにかく大ハッピーな演奏が続いた。

「20年前、1997年から2000年頃にこの店に来たことがある人いますか?あの頃私は何度か来ているのですが」

手を挙げたのはワタシ1人だった・・・と思う。

「ああ、いらっしゃるんですね」

30分程経った所で、ダバトトンとエンディングが決まった。

「突然ですが、今夜のライヴはこれでおしまいです(笑)」

拍手が鳴り止まない。

「アンコール、やります。普通アンコールというのは、我々が退場して10分間程拍手が鳴り止まなかったら、再び入場して来てやるのですが、今夜は特別に」

一段とハッピーな演奏があり、22:30過ぎに終演。

ここからアフターセッションがあるんだろうけど、もういいや。

休憩時に購ったCDを携えて帰宅した。サイン?そんなものは要らん。

【おまけ】sifusoをさがせ(出典:わきたにじゅんじサンのFB)