「いねむり先生」の裏表 | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

博多出張の帰りに少し時間があったので、紀伊国屋に寄って、伊集院静サンの「いねむり先生」を探した。


あった!よしよし、これで帰りのバスの退屈が紛れるぞ。(実は、紛れるどころか・・・)


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いねむり先生とは、阿佐田哲也こと色川武大サンのことである。いや、色川武大こと阿佐田哲也サンと言うべきか。


実は、ワタシは、阿佐田哲也サンの本を沢山持っている。畑正憲サン絶賛の麻雀放浪記は、愛読書のひとつである。


阿佐田哲也サンといえばギャンブル作家だと思っている人が多いが、この人の寄席芸人の思い出話は、実に味わい深い。映画やジャズやアメリカのショーについても詳しいし、交遊関係は、有象無象を含めて広大無辺。


その阿佐田サンが、親しい友人について書いた本がこれ。この中に伊集院静サンも登場する。


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「いねむり先生」には、阿佐田サンの親しい友人たちがイニシャルで登場するが、「怪しい交遊録」を読めば、誰が誰か一目瞭然なのだ。判ってもしようがないけど。


さて。


「いねむり先生」の読後感である。


何が温かな日々だ!これは、つらい話である。メンタルが弱い人は、読まないほうがいい。


「怪しい交遊録」に登場する友人たちが、阿佐田サンを書いたら、きっと面白いと思う。今のところ、伊集院サンを含めて2人しか書いていないけど、「怪しい交遊録」の裏返しバージョンを企画する編集者は、いないかしら。早くしないと、皆死んじゃうぞ。