この記事の続きです。↓↓
「ここやと思う。」
次男は自信なさそう。
学区外で土地勘がない上に、
夜で昼間とは雰囲気が違う。
しかも、広い敷地に何棟ものマンション。
ここで合ってるとしても、ここから探すのは
難しそう。
彼女と歩いたように、駅から歩いたら正解かどうか分かるというので、
私鉄の駅に向かってみる。
私鉄の駅前についた時、次男のスマホに着信。
彼女から。
次男が彼女を探して近くの駅まで来ていることを告げる。
「どうやった？」
電話を切った次男に聞く。
「彼女、ここまでくるって」
こんな時間に女の子を外出
させるのも気が引けるが、
とりあえず無事か確認したい。
駅前は、小さい駅と言えども明るい。
私、風呂上がりのすっぴん。
ジャージに、
シミだらけのエプロン。
慌ててきたのでマスクなし。
この明るさが憎い。
ほどなくして、彼女到着。
「なんで来たん？」
「心配して探しに来た」
次男と会話後、私に向かって頭を下げる。
「何か、困ってることない？大丈夫？」
彼女は、遠慮がちな笑みを浮かべ頷く。
「本当に大丈夫？」
もう一度彼女に聞くが、彼女は頷く。
多分これ以上聞いても、同じ答えだろうと思い、
私はそれ以上追及せず、
彼女を家まで送ることにする。
次男と彼女が並んで歩く後ろを、
私はついて歩く。
私が高校生の時、
さっき私が彼女になげかけたような質問をされたことがあった。
高校1年生の時の担任の先生。
私が、毒親に苦しみこっそりとリストカットを繰り返していた頃。↓↓
私のクラスは、文系の大学進学を目指したクラスで、
クラスの3分の2が女子生徒だった。
そういうこともあり、20代後半の
さっぱりとした明るい性格の担任の先生は、
お姉さんのような存在で、すごく人気があったと思う。
私が、日直か何かで一人黒板を消してた時、
突然先生に聞かれたのだ。
「何か、困っていることない？お家のこととかで」
どうしてそんなことを聞かれたのか、
当時も今になっても分からない。
匂わせるようなことは、何もしていなかったと思う。
私は、ただ真顔で首を振る。
「本当に？」
先生に聞かれても、ただ首を振るだけ。
当時の私は、どんな気分だっただろう。
前を行く次男と彼女が、くっついたり離れたり、
楽しそうに話しながら歩いているのを見ながら
思い出す。
多分、家の中のことを先生に話しても
どうにもならないと
あきらめていた。
もし、話して先生が家の問題に介入しようとしても、
あの周りをコントロールしたい祖父に
怒鳴り散らされるだけ。
先生を巻き込むわけにはいかない。
ほどなくして、彼女がマンションの敷地の入り口で立ち止まる。
最初、ここだと思うと次男が言ったマンション。
「ここ？」
私の問に頷き、頭を下げる彼女。
私たちはここで別れ、次男に、
「心配やから、家着いたらすぐラインするように」
と伝え、すぐに彼女からラインが来た。
これで、この彼女との話は、終わりです。
結局、
何かあったのか、
何もなかったのに、
ただ私たちが大げさに騒ぎすぎたのか
分かりません。
ただ、誰にも助けを求められず、
1人で苦しんでいた自分と重ね、
少しでも力になれる大人が周りにいると
伝えたかった
ただの自己満足な
私の行動なのでした。
まとめ
彼女のお母様を
学校行事で何度も
見かけたことが
あります。
ご挨拶しようと、
何度か試みたのですが、
華やかなオーラの彼女は、
コミュ障、地味女の私には、
ハードルが高すぎたのでした。
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