日中は暖かかったのに夜はまだ寒く、春はまだ遠いなと感じながら夜道を歩いた。
風が冷たい。
衝動で家を出てきたので羽織るものでも持ってこればよかったと後悔。
家の近所をぐるぐる徘徊するうちに夜風で気持ちが落ち着いてきた。
子を心配する親の気持ちを押しつけがましいって。
「いくら親子で血がつながってても違う人間で違う人格なんやから他人やん!」
「他人のことやから放っておけば?!」
「別に迷惑かけへんだらいいんやろ?!」
「のり子の人生なんやから放っといてよ!」
感情のままぶつけられた言葉が痛い。
彼女に言われた言葉をひとつひとつ思い出し、
なにかがぷつりと切れた。
なんかもう・・・
子育ては終わったんだな、と。
2歳のイヤイヤ期、大変だったけど今思えばかわいく思えるし、
幼稚園のときくらいまでは「守ってあげないと」「この子にはママがいないと!」と思ってたけど、
小学生になってそういえば少し手が離れた気がした。
そして13歳。
なんかもう、親離れしようとしているんだなと思って。
わたしも子離れする時期が来たんだな、と思って。
つのつくうちは神様の子だったけど。
そうか…
子育て、卒業か…
帰ろう。(寒いしな)
続きます。