【不登校】水曜日 | 人間万事塞翁が馬~なんくるないさ~

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昭和母と平成生まれ令和女子の攻防日記。
娘のことは大好きですが反抗期に四苦八苦しています。
更年期 VS 思春期!

中高一貫私立中3を深海魚で悠々と泳ぐ娘のり子とせっせと働くアラフォーサクラと癒やしの豆柴りりたん(2)の日々のこと。

 

娘はまだ「不登校」ではありません。

右差し【不登校】その定義

 

でも毎週欠席か遅刻か早退が続き、

腹痛で保健室にいることもしばしば。

朝もおなかが痛い、頭が痛いと起きてこれないこともあり、本当に下痢だったり体調が不安定。

学校の先生からも心配の連絡をいただいてます。

 

【不登校】は

「あれが不登校の始まりだったかも」

とならないように努力し、

不安のなか毎日を過ごしている母のつれづれ記録です。

便宜上【不登校】の見出しです。

ご了承ください。

 

下差し火曜日、まさかダークサイドに落ちるとは…

 

 

火曜日の夜、母がダークサイドに落ちました。

 

無気力。

 

いつもなら5時半には目が覚め、ちょっとヨガをして6時には起きて冬なら熱い緑茶、夏なら冷たいジュースを飲みながらリリ子と遊び、家族のお弁当を作り、6時半に起きないのり子を起こしていますが…

 

 

起きる気がしない。

 

なんかもう、どうでもいいや。

 

勝手にするだろう。

 

 

そう思いつつも7時にキッチンへ降りていくと、

 

 

 

のり子が制服を着てキッチンにいた。

 

 

起こしてないのに。

 

いつもおなか痛いとか頭痛いとかぐずぐず言うのに。

 

 

「ママ、おはよう」

 

「…おはよう」

 

 

短い会話。

 

 

そうだ、お弁当作らなきゃな…

 

 

でも今から作る気になれず…

 

 

 

「これ、お昼代」

 

彼女に500円渡した。

 

「いいの? ありがとう」

 

 

 

まあ今日はこれでいいや。

 

身体が重い。

 

しんどい。

 

 

彼女は自分で朝食を作りながら食べている。

 

わたしはその場を離れ、庭でひとりでぼんやりとしていた。

 

リリ子がまとわりついてくる。

 

リリ子を撫でながら、ただ、ぼんやりとしていた。

 

身体が動かない。

 

 

 

 

朝食を食べ終えたらしいのり子が外に出てきた。

 

わたしはそれをぼんやりと眺めていた。

 

のり子は無言でわたしの横を通り過ぎ、家を出ていった。

 

手ぶらで。

 

学校へ行く時間にはまだ早い。

 

制服のまま、どこへ行くのだろう。

 

わたしはそのまま横目で見送り、リリ子に目を向けた。

 

ねえねはどこへ行ったんだろうねぇ。

 

 

 

家に戻り、ふと、机の上に置いてある紙をみつけた。

 

 

ママへ

 

    
嘘をたくさんついてごめんなさい。今となってはとても心苦しく思います。のり子は未じゅく者です。のり子は今日、自分がキライになりました。嘘つきでお金も大切にできず、母親を泣かせ、母を怒らせるたびに許しをこい、そしてまた怒らせ、宿題もせず、提出もせず、人の話をしっかりと聞かず、せいせきも悪い、こんなダメな人でもママは好きでいてくれるのですか?こんなにダメでも大切にしてくれるのですか?正じきな所、キラわれてもしかたがないと思います。ママに嫌われたら私はこの家族の中に居場所がなくなるので出ていきます。児童ようごしせつに入ります。もう決心はできています。もし、ママがこんなだめな子でも好きでいてくれるのなら、明日の朝は「おはよう」といってぎゅーしてください。でももう嫌いで出て行ってほしいのならば何も言わないでください。傷つきません。もう嫌われる覚ごはできています。

 

 

 

 

 

しまった。

 

と思った。

 

この手紙を読んでいなかった。

 

 

あれ?

 

のり子どこへ行ったんだろう。

 

制服着てたし、帰って来るよね?

 

昨夜の話が一瞬でよみがえる。

 

死にたい。

 

あれ?

 

わたし間違えた?

 

 

慌てて玄関を飛び出し、通りに出ようとしたとき、

 

 

 

のり子が帰ってきた。

 

 

安堵と、ごめんと、大好きと

 

 

娘をぎゅーっと抱きしめた。

 

「ごめんね、いま手紙読んだよ」

 

「うん。ごめんなさい」

 

「のり子のことが世界で一番大好きだからね」

 

「うん」

 

 

 

彼女は通常通り学校へ行き、多少おなかが痛かったらしいが保健室にも行かず、一日を過ごし、部活をサボって帰宅した。

 

家で宿題をして、

鎌倉殿を見て義高が殺される場面と大姫が頼朝に詰め寄る場面で「コワい」と目を覆って逃げ、

また少し課題をして、

一緒にお風呂に入り、

 

一日が終わった。

 

 

 

母がなんにもできないと、娘はしっかりするものなのだろうか。

 

手をかけすぎているのかな。

 

でも放っとくとしないままだしな…

 

子育てのさじ加減が難しい。

 

飴と鞭?

 

一人っ子なので二人目に経験を生かすということもできず、

 

日々体当たり。

 

正解も間違いもわからないまま、毎日一生懸命の母なのです。

 

 

 

 

おまけ