娘はまだ「不登校」ではありません。
でも毎週欠席か遅刻か早退が続き、
腹痛で保健室にいることもしばしば。
朝もおなかが痛い、頭が痛いと起きてこれないこともあり、本当に下痢だったり体調が不安定。
学校の先生からも心配の連絡をいただいてます。
【不登校】は
「あれが不登校の始まりだったかも」
とならないように努力し、
不安のなか毎日を過ごしている母のつれづれ記録です。
便宜上【不登校】の見出しです。
ご了承ください。
火曜日、まさかダークサイドに落ちるとは…
火曜日の夜、母がダークサイドに落ちました。
無気力。
いつもなら5時半には目が覚め、ちょっとヨガをして6時には起きて冬なら熱い緑茶、夏なら冷たいジュースを飲みながらリリ子と遊び、家族のお弁当を作り、6時半に起きないのり子を起こしていますが…
起きる気がしない。
なんかもう、どうでもいいや。
勝手にするだろう。
そう思いつつも7時にキッチンへ降りていくと、
のり子が制服を着てキッチンにいた。
起こしてないのに。
いつもおなか痛いとか頭痛いとかぐずぐず言うのに。
「ママ、おはよう」
「…おはよう」
短い会話。
そうだ、お弁当作らなきゃな…
でも今から作る気になれず…
「これ、お昼代」
彼女に500円渡した。
「いいの? ありがとう」
まあ今日はこれでいいや。
身体が重い。
しんどい。
彼女は自分で朝食を作りながら食べている。
わたしはその場を離れ、庭でひとりでぼんやりとしていた。
リリ子がまとわりついてくる。
リリ子を撫でながら、ただ、ぼんやりとしていた。
身体が動かない。
朝食を食べ終えたらしいのり子が外に出てきた。
わたしはそれをぼんやりと眺めていた。
のり子は無言でわたしの横を通り過ぎ、家を出ていった。
手ぶらで。
学校へ行く時間にはまだ早い。
制服のまま、どこへ行くのだろう。
わたしはそのまま横目で見送り、リリ子に目を向けた。
ねえねはどこへ行ったんだろうねぇ。
家に戻り、ふと、机の上に置いてある紙をみつけた。
ママへ
しまった。
と思った。
この手紙を読んでいなかった。
あれ?
のり子どこへ行ったんだろう。
制服着てたし、帰って来るよね?
昨夜の話が一瞬でよみがえる。
死にたい。
あれ?
わたし間違えた?
慌てて玄関を飛び出し、通りに出ようとしたとき、
のり子が帰ってきた。
安堵と、ごめんと、大好きと
娘をぎゅーっと抱きしめた。
「ごめんね、いま手紙読んだよ」
「うん。ごめんなさい」
「のり子のことが世界で一番大好きだからね」
「うん」
彼女は通常通り学校へ行き、多少おなかが痛かったらしいが保健室にも行かず、一日を過ごし、部活をサボって帰宅した。
家で宿題をして、
鎌倉殿を見て義高が殺される場面と大姫が頼朝に詰め寄る場面で「コワい」と目を覆って逃げ、
また少し課題をして、
一緒にお風呂に入り、
一日が終わった。
母がなんにもできないと、娘はしっかりするものなのだろうか。
手をかけすぎているのかな。
でも放っとくとしないままだしな…
子育てのさじ加減が難しい。
飴と鞭?
一人っ子なので二人目に経験を生かすということもできず、
日々体当たり。
正解も間違いもわからないまま、毎日一生懸命の母なのです。