「死にたい」と言った娘に
「死ぬならわたしが先に死ぬから!」と言った母。
ガチンコです。
電気もつけずに自室に閉じこもった母。
気持ちがスイッチを切ったように落ち、暗い部屋の中、外から漏れる明かりだけで夜を過ごしていました。
ぼんやりと暗闇を見つめていると、
4月から学校を休みがちになったことや、
先生から電話がかかってきたこと、
学校での様子、
勉強の向き方、
中間テストの結果、
課題、
提出、
嘘…
子育て、どこから間違えたんだろう。
なんでこんなことになったんだろう。
こうやって悩むのも、あなたが一生懸命子どもにむきあっているからです。
そんな育児本の一節が思い出されたり
そんなことをとめどなく考えてしまい…
疲れたな
って思った。
部屋が暗いからか、考えがどんどん暗くなっていって、
ダークサイドにひっぱられるような感じで。
ああ、こんなかんじなのかも。
と思った。
自ら夜のうちに命を絶った芸能人たち。
積もり積もって、疲れたのかな。
死にたいとは思ってなかったのかも。
ただなんとなく。
疲れたなって。
そしたらそこに、たまたまなにかがあって、
それを手にしたのかなって。
わたしだって。
誰だって。
死んだらダメだとわかってる。
生きなきゃって思ってる。
でも、それはやっぱり心が正常なときに考えることで。
心が停止して、頭が停止して、ただ疲れたっていう思いだけのときって、こんなにも無なのかと。
もし、わたしがこのままその道を選んだら、
探しに来たオットや娘はわたしを発見することになる。
今日会ったママ友たちは突然のことに驚くだろうな。
「あんなに元気だったのに」って。
明日会う約束をしてるママ友は「なんで」って思うだろうな。
わたしが去年思ったように。
いろんな人に迷惑がかかる。
悲しむ人がたくさんいる。
いや、
死なんけどな。
そんなことを考えながら、そのまま眠りについた。
あまり眠れなかった。
そんな火曜日の夜でした。
おわり。