知らないことがいいこともありますよ
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そうしたまま静寂の中をタクシーは走っていく
海沿いまでは来ていた
それはわかる
そういった静寂だ
だが
だがおかしい
いつまでもつかない。
つかないんだ
キハチは運転手に尋ねた
キハチ「いつつくんだ?」
運転手「・・・」
運転手は黙ったままだ。
それよりもキハチは見逃していたんだ
とある事実を
運転手の制服が
白いということを
あの白装束の男たちと同じように・・・
キハチ「なあ・・・一つ聞いていいか?
なんでそんなに白い服なんだ?」
運転手はまるで赤ずきんに出てくるオオカミのように
豹変して答えた。
さっきまでの声色とは違い太く思い声で・・・
運転手「お前を殺すためだ・・・」
邪魔だった
邪魔だった
異端宗教の警察ども
その一部隊の指揮をとっていたこの男が
運転手「いや、しかし連れって言ってやりますよ
あの船に。
宴に。」
そういうと突然高速を飛ばすように急にアクセルを吹かす。
右へ左へ蛇行しながら、コンテナ群を縫って進む。
キハチは左右に振られながら頭を何度かガラスに打ち付けた
キハチは抵抗しようとしたがけがのため体が本当ではない。
ましてこのスピードで右へ左への遠心力では何もできない
何よりも後部座席から運転手の席には防弾ガラスで仕切られており、抵抗するすべがないのだ。
そして
急にタクシーは開けたところに出た。
そこには大量の
人
人
人
警官の山。
これから船に乗り込もうというところ。
その軍勢に、アクセルをべた踏みし・・・
つっこ・・・・・
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そこで、〈現実〉の映像が途切れた。
ここは〈夢〉〈アンカータウン〉
〈現実の映像〉を〈電磁ネット〉によって仕入れていた仮面の男に
異変が起きた
情報が
見えない。
この感覚。
仮面の男「なんだ・・・この感覚は・・・
このウイルスに破壊されたような・・・
この感覚は・・・
お前か・・・お前がやったのか・・・」
逃げも隠れもしない。
対峙するのは
ゆういち。
ゆういち「ああ、そうだよ」
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