佐野洋子さんを知るよりも随分前に、谷川俊太郎の詩に出会っている。
中学1年の教科書の最初に載っていた詩「生きているということ」
これまで知っていたどの詩とも違う世界観に目がさめた気がした。多感な中学時代は『20億光年の孤独』をはじめとした谷川俊太郎ワールドにつかっていた。
それから数年後、たまたま書店で目にした『子どもの宇宙』(中央公論社 1982年刊 雑誌「海」臨時増刊号)

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これに、ふたりが交互に書いたリレー小説が掲載されていた。
私は当時この不思議な小説がとても気に入っていたのだが、二人が恋愛関係にあるとは、とても思いつかなかった、と記憶している。多分、当時、佐野洋子さんを知らなかったんだ。

その後『100万回生きた猫』に出会い、佐野さんのエッセイを読み漁るようになり、そしてまた数年後、誰かからふたりがそういう関係だと聞いて、ビックリ!

ここに来て初めて、私の中で、谷川俊太郎と私と佐野洋子の三角形が出来あがったのだが、さらに驚くことには、二人はすでに別れているとか⁉

二人が結婚していた時期は、1990年から1996年まで、恋愛期間はその10年前くらいかららしいので、私が佐野洋子さんにどっぷりつかっていた時期は、まさに、その間だったようだ。

リレー小説は、1995年に『ふたつの夏』(光文社刊)という本になりました。
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