- 加古 里子
- だるまちゃんとてんぐちゃん
作者は「かこ さとし」と読みます。(念のため)
学生のころは、この絵のどこがいいのかわかりませんでした。(スミマセン・・・)
でも、かこさんの絵本は、ほとんどの絵本紹介の本で
「子どもたちも、みんな大好き」と絶賛されているし、
図書館でも、当然知っていなければならない、基本中の基本の絵本です。
で、実際読んでみたら、これが、大うけ。
だるまちゃんは、てんぐちゃんの持っているものがほしくてたまらない。
「だるまちゃんのような○○がほしいよう」とだるまちゃんが言うと、
だるまどん(おとうさん)が、たくさん出してくれます。
うちわ、ぼうし、はきもの・・・。
「人は人!人が持ってるものを何でもほしがるな!!」
と、小さいころ言われ続けていた私・・・(涙)
だるまどんは、けっして怒ったりあきれたりしないで、
どれどれ、これかなとばかりに、たくさん集めてだしてくれるのです。
「はな」がほしいというだるまちゃんに対する返事は、まさにボケと突っ込み!!
怒っただるまちゃんに対しても、
「ごめん ごめん。 これは おおまちがいの とんちんかん」
だなんて、あやまりかたにも、おもわず微笑んでしまいます。
だるまどんはじめ、おかあさん、おじいさん、おばあさん、妹が、みんなとても優しくて、
だるまちゃんが、文句なしに愛されているということが、伝わってきます。