マイラ・カルマン/作 矢野 顕子/訳
しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる  
(リトル・ドッグ・プレス 2004年9月刊)

1931年、ニューヨーク。

消防艇のハーヴィは、ハドソン川へ初出航。

ニューヨーク市には消防艇が12そうあったけど、ハーヴィがいちばん大きくてはやくて

ぴっかぴっかだった。

しかし、1995年、ニューヨーク市は、もう消防艇はいらないと決めてしまった。

ハーヴィはおんぼろで役立たず、5年間何もせずにつながれていた。


ところがニューヨークっ子はハーヴィを買い取って修理し、

ハーヴィは川に戻ってきた。


そして2001年9月11日がやってきた。

ハーヴィがどんな活躍をしたかは、ぜひぜひこの絵本を手にとって読んでみてください。


作者のマイラ・カルマンは、人気ブランド、ケイト・スペードとのコラボレーションが評判のイラストレーター。

役者は、NY在住のミュージャシャン、矢野顕子と、とっても豪華。

でも、この本、あまり話題にならなかったのでは?

Amazonのレビューによると、出版当時「めざましTV」で紹介されたらしいけど、

出版社がマイナーだし、本屋でも見たことない。

まあ、地方の本屋では、話題にならない絵本の新刊なんて、ほんとにめったに並ばないけど。


この絵本は、もっともっと多くの人に読んでほしいと思う。

最後の訳者あとがきも、とっても素敵です。