うちの図書館では、保育園・幼稚園・学童保育・親子クラブ等、要請があったらおはなしの出前に出かけています。

今回は、保育園で、1~5才児のどれぞれの部屋で、3冊ずつ絵本を読むことになりました。

これまで、遊戯室等でまとめておはなししたことはあるのですが、このように、各年齢ごとに保育室でするのははじめてでした。

また、今回は参観日なので、保護者の方も子供たちと一緒に聞いてくれてます。


選んだ絵本は次のとおりです。


<1歳児>

とだ きょうこ/案, さとう あきら/写真 (福音館)  こんにちはどうぶつたち

   
こにし えいこ/作  (福音館)  まるくておいしいよ

  

まつおか たつひで/著(ポプラ社の大型絵本)  ぴょーん


福音館の「0、1、2えほん」は、赤ちゃんに読み聞かせって時の、ほんとうに強い味方です。

大きさも形も、中身も、赤ちゃんにとって魅力的なものなのね、と、今回も実感しました。

ひとくちに1歳児といっても、なったばかりから1歳7ヵ月までの集団で、見た目の大きさも違えば、言葉への反応も全く違います。そういう子どもたち10人を前に、同じ絵本で大丈夫~?と少し不安だったけど、絵本を読み始めると、どの子もじ~っと見つめてくれます。

大き目の子は、動物の写真に「うま」と声を出して喜び(なぜか全部「うま」だったけど・・・笑)、

はいはい組も、身をのりだして全身で喜んでくれました。

<2歳児>

ルーシー・カズンズ/作, なぎ・ともこ/訳 (偕成社)  それゆけ!さかなくん!

   
金関 寿夫/著, 元永 定正/絵 (福音館) カニツンツン

まつおか たつひで/著(ポプラ社の大型絵本)  ぴょーん


2歳児になると、ぐ~んと大きくなるんですね。

そして、反応もダイレクト!

「それゆけ!さかなくん!」は本が大きいし、絵がとてもきれいで文章も少ないので選んだのですが、

読んでる途中で、庭に面した入り口から外遊びを終えた子どもや保護者のかたが何人か入ってこられて、

少し気が散りました(^^;)

「カニツンツン」は、以前、他のかたが読んでくれて、いつかは自分もと思っていた本です。

この本が「こどものとも」で出たときは、幼稚園等で配本された時に多くの先生や保護者からブーイングがあったらしい。でも、子どもにはむちゃくちゃウケて、先生や保護者の方もだんだん認めてくれるようになったとか・・・福音館で、読者からの手紙の数が、当時の最高記録になったとか・・・。

ただ、このクラスではなぜか(というか、手違いで)Nさんが読むことになっちゃって、初めてだし、???って感じになってしまいました。ごめんなさい。

「ぴょーん」は、1歳児でもまあまあだったが、2歳児になると「ぴょーん」という掛け声にあわせて一緒に飛んでくれて、とても楽しい雰囲気になった。


<3歳児>


谷川 俊太郎/作, 元永 定正/絵(文研出版)  もこ もこもこ
金関 寿夫/著, 元永 定正/絵 (福音館)  カニツンツン

この年齢は、繰り返しが大好きなのね、そして、こちらの言葉をおうむ返しもするのですね。

よってこの2冊は、もう大ウケでした。

「もこ」といえば「もこ(^^)」と返してくる。「にょきにょき」「ぱく」「もぐもぐ」・・・子どもにとって身近な擬態語?だし。「あ~たべられた~!!」って、こっちの思惑通りに、反応してくれました。

そして、もこもこもこで、楽しんだ後は、「ツン」のリズムで大爆笑でした。

この本は、リズムにのって声を出して読まないといけない本です。

ウケる年齢は、とっても幅広いので、ぜひぜひ皆様、挑戦してみてください。

大人にもウケますから。

   

ベネディクト ゲッティエール/作   那須田 淳/訳 (ひくまの出版)  パパと10にんのこども


10人の子どもの子育てに疲れて家出して、一人でのんびりする喜びにひたるものの、やっぱりひとりは寂しく、子どもたちに会いたくなる・・・・うんうん、とうなずいてるお父さん、お母さんがまぶしかったですよ。