上巻現代編はひたすら読みにくいと呟いたのが2/13
https://ameblo.jp/tukiroman/entry-12788897589.html
島田先生の本でこんな読むのが苦痛だったのは初めてだ…どれも分厚くても徹夜で読んでしまう程だったのにこの本はとにかく主人公がダメ・無理・読んでてキツイの3拍子で読んではやめ読んではやめ…

一ケ月半かかったという、最長記録
そして最後まで読んでこのオチかい!!となって読んだことが腹立たしくなったほどでした

写楽部分はいいんです、江戸時代篇はサクサク読めました
とにかく主人公がひどい。
息子とお出掛けして息子を事故で亡くす。奥さん怒ったら「なんで俺を責めるんだよ」的な言い分、妻の父が見え張りなので研究のために金出してもらってるけど別にオレが頼んでもいる訳じゃないし、嫁ヒステリーだよな・
そしてその後自殺しようとして止められて、止めた相手が美女だったから「オレに協力してくれないならまた自殺しちゃうかも…ちらっ」

そこで協力しちゃう謎の頭脳明晰美女、なんの得もないのになんでこんなダメ男に優しくするんだ。
いや優しい越えてつけこまれてるだろ、でも最後にその理由がきっとわかる…はず…。
そう思って頑張って読み進めたら「私はあなたが苦しいのに自殺を止めてしまったから」

ええええ……

写楽の正体について、歌麿の蔦屋への恨みつらみの文章についてなどは面白かったけれど、多分執筆時にタイムリーだった回転ドア巻き込まれ事故を無理やりねじ込んだせいで面白い部分が全部取りけれされていました。
改定して回転ドア部分のない、一冊ぐらいの中編にまとめたらすごく面白かった題材になりそうなだけに残念です。

事故について当時のニュースとか知らない人には、本当になんで入っているのか解らないエピソードでしかないと思います。
最後もそれで終わりかーいとなって拍子抜け。
裁判や出版しての反応などは書かれていません。忍耐強くこの主人公に付き合える方には、面白いかも…。