島田先生の普段の作風とは違うイメージの、歴史系ミステリかと思って読み始めたら、主人公が真面目系クズと評したい男の過去から現在の話になって、現在息子から目を離したあげく死なせてしまった個所に来ています。
ちなみにこの真面目系クズと思ったのは、自分が子供から目を離し子供を死なせてしまったにもかかわらず、奥さんに伝えた言葉が「聞いたかい、ひどいことだ」
めちゃ他人事です。職場を首になるのも金持ちの義父と元ミスコンクラスの妻がいるから妬まれてといいつつ、妻は今では美人でないと言い、介護はその妻もまきこみと、悪人ではないけれどうわあとなる人物の描写がすごく「こういう人いそうだなあ」と実感を持って読めます。
(ただし読んでいて苛つく 悪いことはすべて他人のせい)
写楽を期待して読んでいるのに、上巻冒頭部はほぼ回転ドアで亡くなった息子の話。
多分これが発刊されたころに、タイムリーな話題だったのかな。
え、自殺しようとしたのに立ち直っていきなり美人食事に誘うの?
など読んでて色々主人公アンチになってしまっていると、楽しくない。
会話も「はい」「そうなんですか」「まあ」…相槌ロボット?
だめだこれは島田先生作品だけど初めてもう途中で読むの諦める作品になるかも…いやでもamazonとかの星を見るとそこまで低くないしと、他の方の感想を読み始めることに
江戸篇に入ってからは面白い、江戸篇だけで良かった、現代編いるの?というのが続いていたので、よし、江戸篇迄読み進めたらいいのだなと今上巻途中、確かに全然進まなかったページが急に進むようになりました。
どうやらこの現代編のいらんやろというのは下巻も続き、しかもその謎は解かれることもないままらしいのですが、ひとまず江戸篇目当てに下巻も読んでみようと思います