講談社
本来は刀城シリーズというのが正解なのでしょうが、個人的にタイトルから如きものシリーズと勝手に読んでいるホラー系ミステリ
ホラー系とある通り、たまに解決方法が未知の存在の仕業ですというような、それってありなのと思う様なエンドもありますがそれはそれとして面白いです
タイトル、いみなのごとき…これなんて読むんだろいけにえのにえだけど、贄る…聞いたことないなあと開いたら表題部分に「にえるもの」
あれ、そのままの読み方だった
でも贄るって単語知らないとやはりこちらもネットで調べたら…出てくるのはこの本のことばかりで、どうやら先生の造語なのかな?
成人儀礼として、誰もいないような森を越えて崖を通り…みたいな儀式がいまだに(といっても舞台そのものは昭和の初期ぐらいで古のお話といった形になっています)存在する村で、その儀式中に旧家の跡取り、ただしよその女性に産ませた訳あり子供が死ぬ…といった形で物語が進んでいきます。
その跡取りが死亡前に、主人公的目線で跡取りの腹違いの姉?に当たる人物が同じ儀礼で仮死状態になってほお村れそうになったとかのちょっと怖い話もあり。
今回はアクの強い美人編集がいなくて、個人的には読みやすかったり。
その代わりのツッコミ役として、主人公の先輩の母という人物が出てきますが、ちょうどいい程度のツッコミなので良かったのかな。
登場人物も最近のシリーズに対しては人物が少なめで、私でもなんとか覚えきれる!
ラストでいろんな謎が解け、もう一度読み直したくなる作品でした。
シンプルで解りやすいので、このお話なら単独で読んでも初めての方にも解りやすいかも。