最近はやりの、ちょっと特殊能力のある人が酒場やったら超おいしい!
訪れた客はみな幸せに「うんまぁ…」秘伝のレシピは…
みたいな話かと思ったら、料理はほとんど…いやまったくレベルで出てきません
奇妙な味わいがじわじわ来る本でした

超有能役員に、酒場の経理をまかせたら好きなようにやられたあげく結局廃業
無能なんだけどコネで入社したから暇でしょうがなくて、色々資格を取ってたら資格アドバイザーみたいになっちゃう青年といったショートショート的なネタを、短編小説として成立させていました。

登場人物は基本的に頭は悪くなさそうなのに、どこか抜けているというのが失礼ながら読み手に安心をさせているのかもしれません
すごくいい、感動した!…という気持ちにはならないのですが、なんか…じわじわくるなあという短編集でした