ホラーなのかファンタジーなのかよくわからないけれど、なんとなく心に余韻を残してくれる一冊でした
二作載っていて、最初の作品はよくわからないなあという理不尽的なホラーっぽいもの
二作品目がファンタジー的な……ホラー要素は低い…うーんダークヒーロー誕生話みたいな雰囲気
後半の作品が好きです
幼いころ病弱で、友人とも遊べずコックリさんをやっているうちに友人の死を予言
死を恐れた彼は、コックリさんに死なない方法がないかと問い掛け、死なない体…バケモノになってしまった
ケガをするたびにその個所が強く、人間でないものに変化していき死にたくても死ねない
心も徐々に人間ではなく…というバケモノに変化していく男の苦しみと、殺戮の楽しさに目覚めていく様子が淡々と描かれております
本そのものは文字が大きいし、あっという間に読み終わるのですが独自の世界観が、どことなく心に居座る…そんな一冊でした