サンクチュアリ出版

…三国志が本気で好きな人には、向かないんじゃないかなあと思う本
自分自身が三国志が好きで、大学も中国古代史を選び、第二外国語は中国語で全然喋れないけれど、その状態で史跡を回って…
とやったので、そういった旅の雰囲気が味わえるのかなと期待して手にしたのですが

「…オレ…一人ツッコミとかいう雰囲気で2ちゃんねるやっててそのノリを本にしちゃうぜ イケてるぅひゃっほぉ!中国語わかんねぇけど言って言いたいこと言うぜ!中国に物言えるオレ!」
と、将来には黒歴史になりそうな文体でした

行って想像と違うとちょっとがっかりするのは解るけど、それを日本と違うと分析してツッコミするオレみたいなのは、読んでいてあまりいい気持ちになれません
辛い料理の地方に行って、辛い料理に文句する……同じことを日本でやられたら、この人どう思うんだろう。

随分現地のかたに色々失礼じゃないかなあと思い、ほぼ流し読みでした
普段読書をしないという方には楽に読めるかもしれません

実際に訪れて撮ったという写真は、見ごたえあり
(一部口には出さないけれど、まあ……うんツッコミたくなる気持ちはわかるかなというものもあります)

まあ最初の三国志好き度チェック20問のノリで、やめた方がいいなと思う人はやめた方がいいです
問題例
マイミクに周瑜がいる
子供の頃のあだなが小覇王だった
庭を掘ったら伝国の玉璽が出てきた
うけを狙ってるにしても…小学生なら…いや小学生でも素で「何言ってんの?」と返されそうな………こんな感じです