だいわ文庫 

作者さん「あおの」さんなんですね
…本屋で「こ」の作者のところに並んでたので何と読むのかと思っていましたw
そんな偶然で手にした一冊なのですが、面白かったです

最近は料理もの+ミステリが主題のものを歴史小説を含め色々見かけるのですが、こちらはミステリでも日常的な謎
どれも実際にありそうでほんわかした雰囲気
1を読まずにこれを読んでしまったのですが、十分お話はわかりました

短編連作で、最初のテーマがきゅうり
このきゅうりだけが、ミステリの謎とあまり結びついてないので、お話はいいけど無理やり料理と混ぜたかと思いきや2話目以降はお話と題材が見事にマッチ
興味深かったのは、ウドのゼリーとブログのレシピ
ウドのゼリー!?想像つかないというようなものを、料理家が考えたその日に別の人のブログにアップされ…という実際にありそうなネタでした
先生は好意的に「バレちゃったから夢を壊したくなくて、ブログを消したのね…」みたいな雰囲気ですが、普通の人なら十中八九炎上前に逃亡か…と思いそうなお話です

ほかにも軽いレシピとまではいかなくても、料理好きな人ならなるほどと思えそうなネタがあちこちにちりばめられてて、参考になります
さかのぼって1巻もよみたくなりました