創元推理
先日読んだ某古本屋の美人さんが、古書に語る蘊蓄を語る系ミステリーが、だんだん興味の持てない骨董的な話になってしまったので残念との感想を書きましたが、こちらはその初期の頃にコンセプトが似ている気がします。
日本文学を読みつくした人なら「ほほお」となりそうな本、残念ながら私は未読のものが多かったのですが、だからといって興味が持てないわけではなく「その本、ちょっと読んでみたい」という気持ちになりました。
きゅうりの青さで、夏が近いなんて言葉は本は忘れても印象的な一言だし、お菊夫人をお菊さんとした自負なんかも、考察として面白いです
…ただし、文藝系にこだわらない読書をする人なら「それがどうした」
というものが多いかも オタク…的な人が好むネタな気がするので、一般受けはしないかもしれません
一部出てくるキャラクターが、高校生の息子がいるのに中二病的な話し方をしたり、とある人物をみんなが知ってるだろうみたいな設定で書かれたりしているのがちょっと疑問だったのですが、これシリーズ物の一冊だと最後の解説で知りました。
この作者さんの作品は、あまり読んだことないのですがむしろメインのシリーズで続いていたもので、完結していてそのご10年以上ぶりの「主人公が大人になった」あとの物語だとか。
ちなみに解説は「氷菓」シリーズの作者さんです。
ああ、それならキャラクターを崩さないように、独特な話し方も納得!
シリーズを通して読んだことはないけれど、そういえばそのキャラクター名アンソロジー短編で読んでた!と解説まで面白かったです。
知らない本に関する蘊蓄とか、興味ないわーと思うかと思いきや「その本読んでみたい」と思わせてくれるのがすごい。
シリーズファンなら当然でしょうが、初読でも興味深く読めました。