朝日文庫

色んな時代物を読んでいて、鳥が出てくることは多いのに、そういや鳥屋というのが出てくるのは見たことなかったと新鮮な設定。
(鷹飼いとかならよく見かけるんだけど)

ただ亭主が旅先で行方不明はありがちで、最初にその設定が出た時は「まあ行方解らないけれど記憶喪失かな」と思っていたらその通りで、えっらい中途半端に終わってしまったのが残念です
途中で身分違いの相手とのほのかな恋もあり、それをどう乗り切るかというところで、急に「そくっりさん」を町で見かけ、実は待ってた亭主はすでに別の人と結婚してました…はなんというか…それまで余韻漂ういい雰囲気だったのに、急に押し込めた感じになっててもったいなかったです
続き物を狙っているのかなという雰囲気で終了。

ところどころで出てくる、九官鳥がいい味を出していました。