白泉社招き猫文庫
白泉社が時代小説の文庫を出していたのに驚きました。
道理でこの文庫のラインナップ、イラストレーターさんではなく漫画家さんの表紙が多いわけだ…。

主人公の名前、庸ってあまり良い意味じゃなかったようなと調べました
①平凡、人並み
②人を雇う
③律令制の10日間の力役

…なんで主人公の名前にこれ…雇われ店主だからってことなのかなあ…
女性が書いたとは思えぬほど、主人公が常識を知らなさ過ぎてお話を楽しめませんでした
お嬢様なのに、自称が「おいら」
百歩譲って、母親が早くになくなって男所帯だとか、小さい頃理由があって別の農家で育てられてとかならわかるけど…
母親普通にいるし、女中もいるのに…
その後「一生下僕になる」ぐらいの勢いで頼みごとをしたのに、店主としてダメ駄目な行動
最悪な言葉遣いを咎められても、「これがおいらの持ち味だから!」
ええ…商売舐めすぎだろ…
さらにこれだけならまだしも、自分が一目惚れした男の前ではきちんとした言葉遣い
千歩譲ってちゃんとした言葉を喋れないならともかく、一生物の借りがあるのに、男の前だけお嬢様ぶるって…

お話そのものは悪くないのに、なんでこんな成長しない主人公?と思うと楽しめず残念
言葉遣い以外は、悪くないのに、それだけで全てだいなしにする主人公ってある意味すごい。