江戸の商人力　細谷正充編　感想


佐江　衆一・白石　一郎・ 杉本　苑子・ 童門　冬二・ 南條　範夫・平岩　弓枝・宮部　みゆき・ 山手　樹一郎・ 山本　周五郎
という時代小説ファンだったらどなたも一度は読んだことあるはず作家さんで、外れなしの一冊でした。
この江戸の○○力シリーズは、時代小説傑作選として何冊か刊行されているのですが、これが一番興味深かったです

お題が商人であるだけに、武士だとかより共感しやすかったのが大きいかも
もっとも1話目のお話のみは、忠臣蔵に関わった商人のお話なので、これはちょっと身近とはいえないのですが、興味深くはありました

実在の人物がテーマになっているものは、経済界に興味がない人にも「へぇこんな人がいるんだ」と思わせてくれそうでいいですね
南條　範夫さんの「あやつり組」は「天下あやつり組」という名前で映像化もされているとか
積極的に購入する作家さんではないのですが、読みやすく共感しやすく解りやすく、物語だとしても史実に本当にありそうと思わせてくれるものが多いなとは思っていたのですが、実際経済学者で、大学教授でいらっしゃったとは、この本を読むまで存じませんでした

このラインナップで唯一読んだことのなかった山手樹一郎さん、100年以上前にご誕生の作家さんなのに文章が瑞々しくとても読みやすくてびっくりです

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