マダム・ロスタンの伝言 井沢元彦　感想

実業之日本社

永源寺峻のミステリファイルシリーズミステリ短編集、他には長編｢魔鏡の女王」もこのシリーズの一冊でした。
井沢先生のミステリ小説は基本好きなのですが、このシリーズは個人的には嫌いじゃないんだけれど、人にオススメ！とプッシュしたい本でもないかなあというのが正直なところ

この本では色んな美術品に纏わるやり取りや、贋作、沈没船発見に香木絡みのいざござ解決といったお話が色々載っているのですが…他の井沢先生の作品に比べ、どうもノリが浅い

トレジャーハンターというと、世界的有名になったインディ･ジョーンズ的壮大な行動とまではいかなくても、色んな謎解きを期待するのですが、このシリーズでは気軽に偶然にヒントが手に入ってくるので、ちょっと楽しめないのかも
頭脳戦でもなく、肉体的冒険でもなく、お金持ちの彼女にふりまわされてるちょっと金を持ってる普通の人的印象が強い主人公
美術品がらみの気軽に読めるミステリを探しているという方には、いいかもです


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