講談社


この作者さんが好きだから手に取ったけど、普通に知らない作者さんだったら…なんじゃこのタイトルと思っただろうなあ


いつも通り共感もって読める短編集

表題の「富子」って日野富子ぐらいしか知らないから、随分普段と違う年代を題材にしたんだなあっていうか金貸し強欲ママゴンイメージの強い富子を、こんなタイトルで扱うとはどんな話!?…と思ったら、人物がやはり違っておりました(笑)


日野富子でなく、ここでの富子さんは吉良上野介(すごいな『こうずけのすけ』って一発変換できるんだ)の奥さんです
少し歴史好きなら、浅野氏より吉良氏の方が法律に則った正しい行動してるよなあと忠臣蔵を知っていても吉良氏贔屓になるかと思いますが、奥さん視点でのお話は珍しいかも


…ただ、私はこのお話より同時収録の他の短編の方がいきいきとして好きです
やっぱり実在の人物がモデルだと、どうしても枠ができちゃうからかな


じんわりほっこりくる、色んな女性たちが主人公の本

まだ読んではいないのですが、表題作は異色忠臣蔵大傑作集 (講談社文庫)にも収録されているようです

富子すきすき/宇江佐 真理
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異色忠臣蔵大傑作集 (講談社文庫)/池宮 彰一郎

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