角川春樹事務所


タイトル通り初鰹系のお話を含む短編4作
初っ端のお話は、軽くさらりめに書かれているけれど、ものすごく重い殺人の話
基本事件そのものに料理は関係ないのだけれど、さりげなく話題に料理の


ネタが練りこまれていて、しかも聞いたことのないような料理だったりするので興味深い
話を前後して読んでいるので、基本は仇討ち系仕事人っぽい話かと思っておりましたが、今回のお話は軽い謎解き風


鰹=鰹の叩きな食べ方のイメージしかなかったのですが、江戸の頃はこんなバラエティーもって食べてたのかと感心したり、その料理が色んな人や出来事を結びつけるきっかけになったりと、その展開も面白い


手に汗握るとか、丁々発止の緊迫感漂うやり取りといった場面が特に無いのに、色々ひきつけられて楽しかったです


シリーズ全部読みたくなってきました

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