幻冬舎
スポーツにあまり興味がないので、どうかなあと思いつつ作者さんが好きだから手にしてみた一冊
スポーツ小説というより、色んな出来事に迷う主人公の少年がたまたま長距離をやっていた…という感じで、運動に関しての描写ではそれほど注目なし
主人公は走る姿が綺麗らしい、少年
父親が浮気して別の女と出て行き、母親と義理の妹との三人暮らしになったばかり
ある競技でボロ負けしてから、陸上部にでなくなり、また走らないかとの顧問の誘いや同じ部活の友人のさりげない言葉で、部活に戻る…なんて私の書き方のせいで陳腐になっておりますが、その悩みをサッパリとした感性で大人とも子どもともつかぬ清潔感を持って見渡してる主人公に、同調しつつ読めます
自分にはない分別や、少年らしい誰も責めない優しさを邦画ででも見てる気分
ものすごく熱中したとか、思わず読み進めたという吸引力はないのですが読み終えた読後感が良かったです
余談ですが、同作者さんのNO.6がアニメ化&漫画化決定したそうです
ちょっと見てみたいですが…深夜枠はきつい(笑)
- バッテリー 特別編 (初回生産限定版) (あさのあつこ書き下ろし小説付) [DVD]/林遣都
- ¥3,990
- Amazon.co.jp