集英社
再読での感想です
先日読んだ『ひとつ灯せ』が「えぇぇ……」となるラストですので、(ひとつ灯せのネタバレにもなるので以下反転)
逆に死をうまく…といっては変ですが物語として読ませてくれる形に書いてるなと思われる短編集のこちらを読み直し
あ、だからといって、この本は別に人が死にまくるお話じゃありません
(この作者さんの作品8割ぐらいがラストで登場人物の誰かというか、主要人物が死ぬんだけどね…)
「殺そう」と思いつめた男の心が溶けるまでの成り行きとか、女房が絵を描くことで金が入るようになり、それを当てにしていく周囲の人間にふりまわされたりとかの暗めに感じるのに、救われるお話や、しみじみ悲しい
けれど爽やかと読後感はどれも好き
この方の作品は5割以上の確立で、最後誰かが死んで終わりなのですが、それに伴う感情はそれぞれの本によって異なるので、飽きはきません
…人死にネタで終わりすぎだと、3冊続けてその締め方に当たった時はさすがに嬉しくはなかったけど(笑)
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