中公文庫


タイトルだけ見ると、グルメ系を好む探偵が謎解きをするミステリーかとでも思われそうですがそうではなく、メニューで見てもどんな料理かわからないものを頼んで食べてみようエッセイ本


各料理について2ページ。カラーの色鉛筆イラストつきで店のちょっとした紹介といっしょにさらりと料理が説明されている

とんかつ茶漬け…なんかは一昔前テレビで紹介されたり雑誌で取り上げられたりで、ある程度メジャーなのですが「ソイ丼」とか「ず丼」「あ玉ケ池」…なんて名前を聞いただけじゃまったく予想もつかないものが色々で面白かったです


しかも、その店の前をよく通りがかっただとか作家さんのエッセイなんかで見かけたことあるのになんて、ちょっと知っている所のものだと興味深いし…訪れてみたくなります
(ちなみにソイ丼はソイビーンズ=大豆を利用した丼・ず丼=なまずの丼・あ玉ケ池=昔存在したお玉ケ池の近くの鰻屋さんのメニューで、鰻の頭を料理したもの)


食べ物エッセイが好きな人なら、オススメ
面白い料理名=美味しそうでもなかったりするのも面白い(笑)
九州関係の料理は、クッキングパパで一度は見たような記憶がほとんどで現地の人にとっては普通の料理名なんだなとのギャップが面白い

そして佐世保バーガーって名前はよく聞くけれど、…サンドイッチぽかったんだ!知らなかった!
自分でも食べ歩きたくなる一冊です

なぞ食探偵 (中公文庫)/泉 麻人
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