徳間書店


朱雀シリーズの兄弟編(?)というか子孫編があまり
好みでなく、しばらくこの作者さんの新作をチェック
していなかったのですが、今回は朱雀十五の昔物語
ということで、久しぶりに本屋で見かけて即座に購入

少年時代は普通に目が見えていた朱雀が、盲目になって
しまう事件を取り上げたお話


1番びっくりだったのが、てっきり今流行のイケてる
スーパー執事系・記憶力がカメラ並みで寡黙
それでいて武闘派だと思っていた後木が、実はむしろ
えーっと知的障害系要素ゆえの記憶力で、喋ると
無茶苦茶だったこととラストで明かされる謎の美女
美鈴と朱雀の関係


んーーなんかとにかくびっくりな色んな出来事を全て
幻覚だよ幻覚 それも幻覚これも幻覚気のせい…
みたいなオチはミステリとしてどうだろう…


似たような解明を、他の朱雀シリーズでもやっていて
その時は上手く説明つけたなーと思ったんだけど
今回のはさすがに、いやそれはちょっと無理が
あるだろうというのが感想で、完読に大変時間がかかり

ました


朱雀十五シリーズが好きな方には、色んな背景が解って
いいかもと言えますが、この作者さんの作品初読の
方だったら他のものの方がいいですよーと呟きます

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