講談社


よつがみきんせきかんぎんせいかんふかのう
さつじん…とタイトル長く、主要人物を開いて
見たら20人以上並んでたので、その時点でちょっと
頭容量オーバーになりそうだから読むのどうしよう
かと思ったのですが、大丈夫でした


…この作家さんのミステリ、道具立てと設定は毎回好み

なのになあ…


最期まで読んで、いつもその設定が活かしきれてなくて勿体無い
という結論になりますが今回もそれ


たとえラストがバカミス的トリックで、(ネタバレになりますから
例えで出しますが)人間に羽が生えてて空を飛べる世界の話

だったんだとか実は地中世界の話で太陽は昇らないのさ!

みたいなトリックやひっかけでも面白ければ無問題ですが……

まったく説得力のない道具立てばかりで、しかもミスリードどころか

そういった描写をわざと使用しなかったのだよと登場人物たちに

言い訳させてる辺りでえぇぇぇぇ……って心境に


20人殺したという割には全然その迫力もないし、怨みにしてもかなり
理由が希薄すぎて犯人側の行動がいっそキ○ガイだったとかもう

脳が一般人には理解しがたいサイコパスだったという方が
よっぽど納得できそうです

大舞台・色んな血を巡る争い・それでいて脱力するミステリ読みたい

…という方にならいいかも


あ、最初に登場人物20人越えってどんだけ人多いんだ覚え
きれねーと登場人物表を見て引きましたが、ほっとんど登場
ない人物ばかりでした(A=被害者の兄程度の説明で即死亡
とかそんな感じ)お話の中にキャラクターとして出てくるのは実際
その半分ぐらいです

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