中央公論社
遠野物語の舞台に取材で訪れたミステリ作家希望者が、
取材途中で白骨を見つけた
だがその野ざらしになった白骨は、昨日まで普通に生活を
していた女性のもので、なぜに一夜にしてこのような姿に
なったのか…という謎を追求していく推理小説
何というか、殺人を犯すそれぞれの事情があるのですが
不合理な行動が多すぎてツッコミどころがありすぎる…
ネタバレになるので曖昧に書くのですが、ウン十年昔でどこに
も行けないというのならばともかく、身を隠すのに
引っ越さずちょっと離れた山奥でずっと村人の誰とも会わず
暮らしていましたとか(…生活どうやってたんだ)
登場人物にアルビノとかの特徴もたせてるけれど、まったく
意味がなかったりとか
遠野物語の舞台でという設定も、ほとんど意味がないような
感じでどこぞの山奥AとかでもまったくOK
この方の本だから最後まで読んだけど、他の作者さんの
だったら流し読みしちゃったかな
マグレシリーズのラストの方ほど、読んでいて何じゃこりゃ
という感じはないですが、推理小説を読んだ充実感には欠ける
読後感
それにしてもこの方の書かれる女性って、見事なばかり
主要人物に普通の可愛い子がいないのはどうしてなんだろ
今回の探偵役のアシスタントの女の子は、とても社会人と
思えない行動ばかりしてるし(というか普通にクビもの)
お話としては好きだけど、邪馬台国を…の女性教授は美人だけど
中身が変人と紙一重なツンツン様だしマグレシリーズの女の子
も見た目美人だけど一線ずれてる感じだし、女性から見たら
どれも共感持ってキャラクターとして愛しにくいタイプばかり
…作者さんの好みが、美人だけどどこか世間知らずなところが
ミステリアスvとかいうのがタイプなのかしらと邪推(笑)
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