本格ミステリ〈06〉2006年本格短編ベスト・セレクション
¥1,365
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1300円 講談社


…東川篤哉 黒田研二 霞流一 柄刀一他
ミステリファンでしたら、一度は手にして読んだこと
ありそうな顔ぶれですが、…本屋でベストセラー棚
に並んでるのはあまりなさそうな、作家さん達の印象なので
ミステリ好き以外の人には、馴染み薄そう。


 うーんこの本格ミステリシリーズの初期の
アンソロジーは確かに本格物だったんだけどなー。
 これ、現時点で半分まで読んでの感想ですが
どれも私のイメージしてる「本格」の修飾語が
付いてる推理小説とは違う印象。


 つまらなくはないのですが、街中での事件を
たまたま通りすがった主人公やその友達が、問題解決
おめでとうという展開は、好きなのですが本格というより
ほのぼのミステリという感じなので。


あれ?現在最後まで読んだけどやっぱり
本格ってのと違うのばかりだよ…?


 念のため申し添えますが、本格ではない=つまらない
というのでなく、ミステリの世界で表紙裏などに
「本格」とあるのは、人が数人死んで、驚くトリックあり
というイメージがありますが…どうもそういう雰囲気ではなかったです。


 収録作品基準がいまいちわからない。
超短編というべき蒼井上鷹『最後のメッセージ』は
やられたとう思いを味わわせてくれるけど、
ショートショートの分類に近いし、
柄刀一の『太陽殿のイシス』は楽しめたけどラストが
他のシリーズを読んでいないとわからないという
編成なので、どうしてその作品を収録したのかな…と。


 ついでにシリーズ通して、評論も載ってるのですが
小説を楽しみたくてこの本手に取ってるので、
つい読み流しています。


 …評論読みたいときは、評論の本を手に取るので
別に出してその分お値段安くしてくれないかなぁ。