2857円 東京創元社


 あ~待望の「御手洗モノ」でしたが…、

…2857円かー たっけーなオイと思ってしまったなぁ。

面白いんだけど、「お値段の価値ありvvv」なんて

ハイテンション文章はちょっと付けられないなァという

レベルかな。


 冒頭、あえて御手洗シリーズではなく、「御手洗モノ」と

書いたのは「石岡君モノ」ではなく、御手洗が探偵役だから。

 石岡君モノ(←年が自分より遥か上でも、読むごとに

情けなさが際立って行くあのお方は、すでに君付けレベルに

なっています)は最近読み応えない分、

御手洗が活躍してくれるお話は、期待が大きくなってしまいます。


  元々日本人作家のものばかり、感想を書いてるのを

ご覧の通り、どうも地理感覚や名前を身近に感じれない

外国舞台は苦手。場所的トリックや世界観の違いも

想像しにくいので、読みにくい。

 そして、奇人変人一歩手前の突拍子のなさが

魅力だった御手洗も、石岡君ビジョンで見ていないと

そこらにいる頭の良いただの人、で存在感が

とてつもなく薄い。


 あぁ、石岡&御手洗で壮大な謎をクリアしてくれる

お話が読みたいなぁ…


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島田 荘司
摩天楼の怪人